Google スライド
Googleのサービスでブラウザでスライドを作成出来るソフトウェア。
ブラウザベースですが、Gogole Chromeであれば 拡張機能を入れることでオフラインでも使える様になります。
オフライン時に Google ドキュメント、スプレッドシート、スライドで作業する - パソコン - ドキュメント エディタ ヘルプ
そんなわけで、通常のアプリケーションと同じ様な感覚で使えると思って大丈夫です。
気に入らなかった点
と、使ってみたのですが、いくつか気になる点が解決できずに結局PowerPointのがいいや、となりました。
マスター(テンプレート)の編集があまり自由にできない
Googleスライドでも自分でマスター(テンプレート)を作ることが出来ますが、 これがあまり自由が効かないように感じました。
外側に表示する情報的なものとして、PowerPointで出来るフッターとかの指定が出来ず、ページ番号を付けられるくらいです。
あと、 箇条書きの点と文字の間の距離とかを変更できません。
ちょっと幅が空きすぎ、というのがよくあって、PowerPointのテンプレートではその辺 変更したりしています。
箇条書きが賢くない
箇条書きの点や文字との間の距離など、スライド上で編集したとしても、 一つインデントを挟むとその下では元の位置に戻っても前のものを引き継いでくれません。 コピペもうまく行かない。 とてもじゃないけど面倒すぎて デフォルト以外の設定では使えません。
クリップボードにある画像をペーストできない
これはブラウザでネットにアップロードする、という手続きがあるからか、 クリップボードだけにある画像を貼り付け、とかで貼り付ける事が出来ません。 アプリとかを使ってファイルを作らずにクリップボードにあるだけの場合。
おそらくちゃんとファイルの実態がないと駄目?
PDFが貼り付けられない
PDFは貼り付けられないみたいです。
結構だるい。
PowerPointから画像をコピペすると大きく劣化する
PowerPointのスライドから移植しようとして、 パワーポインタにある画像をコピーしてペーストすると出来るんですが 大きく劣化します(特にMacでベクター画像を使った場合)。
PowerPoint上でのファイル形式みたいなものが上手く変換できずに 下手なサイズで変換されてしまうから?
PowerPointからの移植はまだちょっとつらい
pptxファイルを読み込むことも出来ますが、 そのままだと結構見た目が崩れてしまいます。
これはある程度は仕方ないし、昔のOpenOfficeとかを使ってみたときに比べると 開いた時点でかなりきれいになってるな、とは思いましたが。
ただ、そのへんは最近のLibreOfficeとかも結構頑張ってるのでそれに比べても、うーん、という感じ。
まあ、この辺はGoogleスライドを中心に使う、というのであれば逆にPowerPointがだめ、というだけなんですが。
ファイルの保存とかが良くわからない
これは完全に慣れというか、理解が乏しいだけなんですが、 ローカルストレージから読み込んでローカルストレージに保存、という 通常のアプリケーションの動作ではなく、 ネット上でGoogleDriveのどこかに保存、といった感じになるので、いまいち実態がどこにあるのか 最初はよくわかりません。
ローカルにGoogleDriveを同期していると、決まったところに保存されてほしいところですが、 全体的にGoogleはそういったディレクトリベースと言うよりまた別の管理体制を作ろうとしてる感じがして、 その辺がちょっと最初戸惑いを感じます。
この辺も最初からGoogleスライドの方式に慣れていれば問題ないところではあるんですが。
まとめ
単に慣れた無いだけ、ということも大きいとは思うのですが、 それでもPowerPointで出来る事の方が大分大きく、ちょっと移行するには辛いな、という感じでした。
とはいえ、完全に無料で、さらにブラウザさえあればアプリケーションのインストールさえいらない で出来るもの、という点ではすごい出来たものだとは思いました。 細かいこだわりを捨てれば全然使えるし、 こだわりも使い方次第ではGoogleスライドの方がきれいに見せられるものもあるのかもしれません。
ただ、過去の資料をPowerPointで作ってきたのでちょっとコピペしたい、とか思ったときには PowerPoint同士でやらないとかなり面倒、というのがあります。 その辺も含めてどこかで切り替えてみよう、ということで今回試してみたんですが、 ちょっと合わなかったかな、という感じです。