rcmdnk's blog

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HHKBを漂白する。

HHKB Pro2 Type-S

5年くらい前に買ったHHKB。

白いキーボードですが、 HHKB Pro2 Type-SはキーボードのボディがABS樹脂と呼ばれる素材でできていて、黄ばみが発生しやすいと言われています。

キートップはPBT樹脂で黄ばみは発生しにくいものになっています。

Type-Sでも雪バージョンはAES樹脂を使用しているので黄ばみが発生しづらいようです。

現行のものもAES樹脂を使用しています。

HHKB博士に聞く!購入前に知っておきたいHHKBの基礎~カラー編~ PFU

ということで黄ばみが発生しやすい最後のバージョン(?)ですが、 ちょっとボディが黄ばんで来たように見えたので漂白してみることにしました。

ちなみに上の記事にもあるように分解すると保証の対象外になるので注意。

Retr0bright

ABS樹脂はRetr0brightという方法で黄ばみを取り除くことができるとのこと。

Retr0bright - Wikipedia

きちんとやるには過酸化水素やUVランプなどが必要ですが、 普通の家でできる方法としてはワイドハイターなどの 酸素系漂白剤に漬けて日光に当てる方法で近いことができるらしい。

ワイドハイターに付けておくのにキーボードが入る十分な容器と十分な量のワイドハイターを使う事も考えられますが、 今回はもうちょっと手軽にやるため、キッチンペーパーで包んでワイドハイターを塗布してラップで包んで日光に当てる方法を使ってみることにしました。

漂白前

漂白前はこんな感じ。

20240811_before1.jpg 20240811_before2.jpg 20240811_before3.jpg

全体的にはそれほど悪くなってないと思ってますが、 最後のはキーボードの裏側との比較で、裏側に比べると黄ばみがあるのがわかると思います。

分解

分解するにはまずキートップを外していきます。

20240811_disassemble1.jpg

このキートップは超音波洗浄機に入れて洗っておきます。

無刻印だとちゃんと列ごとに分けておかないと後が大変。。。

あと、スペースのところに一つスプリングが入っているのでなくさないように。

次に、裏側にある3つのネジを外してボディを上下に分けます。

20240811_disassemble2.jpg

だいぶ汚いのでついでに掃除。。。

ネジと反対側に引っかかっている部分があるのでそれを外すと基盤が見えます。

20240811_disassemble3.jpg

下側のボティについている小さな基盤は左下のネジを一本外すと取れます。

上側の基盤は16本くらいのネジを外すと取れます。

この時、出来ればネジを外した後キートップの側を上にしてから基盤を下に外すようにした方が良いです。

20240811_disassemble4.jpg

上側についている基盤はこんな感じで基盤の上にラバードームがついていますが、 これは軽く接着剤みたいなもので固定(?)されているだけで簡単に取れてしまいます。

ドームの中にはスプリングが入っています。

スペースの部分などは1つに分かれていて取れやすくなっているので落としたりしてなくさないように。

最終的に戻すときにはめ込めばくっついてなくても大丈夫なようですが、 面倒を避けるためできるだけひっついた状態を維持しておいた方が良いです。

汚れも落としたいところですが、刷毛とかで強く擦るだけでも取れてしまうので慎重に掃除しました。

ボディトップの裏側はこんな感じ。

20240811_abs2.jpg

ドームが取れてしまったらこのそれぞれの部分にドームが入るように置いて基盤を取り付けるようにします。

この右下にABSの文字が見えます。

20240811_abs1.jpg

下側にもちゃんと。

キーボードの上側の黒い部分は頑張れば外れるようですが、今回はそのままにします。

スペースなどの針金がついた部分にはグリスのようなものがついているので出来れば そのへんは水で流したりするので後々メンテでグリスを追加しておいた方が良さげですが 今回はそれも無視で。

とりあえず基盤部分を取り外せたのでボディ部分を漂白します。

漂白準備

漂白は

20240811_bleaching1.jpg

こんな感じでキッチンペーパーで包んで特に黄ばみを落としたい 周辺部分を中心にワイドハイターを良く染み込ませていきます。

一通り染み込ませたらラップで包みます。

20240811_bleaching2.jpg

できたら後は日光に当てておきます。

1日だとあまり変わらないという話もあったので、 今回は3日くらい、ちょうど天気が良いときに日光によく当たるような 形で置いておきました。

漂白後

20240811_after1.jpg 20240811_after2.jpg 20240811_after3.jpg

写真だとちょっとわかりにくいかもしれませんが、 直接見てる感じでは明らかにに黄ばみが減りました。

あまり黄ばんでなかった裏側との比較で見るとほとんど差がわからなくなってるのがわかります。

正直思った以上にきれいになって満足してます。

分解してその後数日間日光に当てる、という結構手間がかかる作業ですが、 しばらく使わなくても大丈夫な状態であるなら 十分やってみる価値があると思いました。

別の漂白物

実はこれやる前に別のもので試していました。

お風呂の排水溝の部分の蓋です。

20240811_bathbefore1.jpg 20240811_bathbefore2.jpg

ちょっと分かりづらいんですが、この部分が回りのタイルに比べて明らかに色が違うな、という感じになっていました。

ここは簡単に扱えるので以前掃除ついでにワイドハイターに1日くらい漬けておいたことはありますが、 あまり変わらず。

今回試しにこれもキッチンペーパーでくるんでワイドハイターラップして 3日くらい日光に当ててみました。

20240811_bathafter1.jpg 20240811_bathafter2.jpg

結果こんな感じ。

これもよくわからないかもしれませんが、明らかにキレイになって 特にお風呂の中での周りのタイルとの色の差がほとんどなくなりました。

実はこのフタ部分がABSなのか、周りの素材が何なのか、きちんと調べてないままやってますが、 まあ上手く行ったので良し、と。

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