GNU Screen 4.4.0
4.4.0の主な変更は
- ファンクションキーをキー割り当て出来る様に。
- 既に
log
で書き出している場合、logfile
コマンドでファイル名を変更した際に新しいファイルに書き出す様になる。 - runtimeに関する問題のfix。
とのこと1。
レポジトリの履歴2を見る限り、 4.3.1からそれ程多くの変更は無い様に見えます。
ユーザーがすぐに分かる部分としてはファンクションキーを使えると言う所位でしょうか?
ログの書き出しを良く使ってる人は途中で書き出しファイルを変更できる様になった 今回のアップデートは結構便利になるかもしれません。
ただアップデート履歴を見てもそれ程変更が行われておらず、 取り敢えず1年経ったからバージョンリリース、と言った所も見えなくもなかったりします。
メーリングリストでは結構アクティブに議論がある感じがするんですが、 コードの変更はそこまで無いな、と言った感じもします。
GNU Sceenのアップデート
前回の4.3.1が去年の6月だったのちょうどそれから1年経っての新しいリリースになります。 その前の4.3.0も同じ6月で4.3.1はホットフィックスみたいな形で、 その前のリリースになると、4.2.0 (及び4.2.1)がリリースられた2014年4月になります。
なのでここの所1年に一回ずつ大きな更新をしている感じです。
その前は2008年に4.0.3がリリースされて、4.1.0がdevelopバージョンとして 使われ続けたまま大きな更新が無く、 結局4.2.0まできちんとしたリリースが数年間ない形だったので ここ最近また頑張ってる感じです。
一時期Screenはもう終わった感が強くなってましたが完全復活(と言いたい)。
その間にtmuxが一気に人気を集めて大分移っていってしまった人が多い感じでしたが またscreenに戻ってくる人もいる、かも。
ただ、今回もUTF8関連の問題の解決に関するアップデートは入っておらず、 相変わらず日本語が文字化けしたりする問題が残ってます。
UTF8問題の対処法
一応この問題はFixするパッチを作ってくれた人が居て、 それをコンパイル前に適用することで解決できます。
Vimなどで編集する際には問題なく、
コマンドラインからls
などで日本語ファイルを表示しようとすると化けます。
特にMacとかでは普通に日本語ファイルも使うと思うので直しておかないと結構邪魔くさいです。
Macではもともと4.0.3のscreenが入っていて、なぜかMacデフォルトのscreenでは この問題は起きません。 (Mac専用に何か特別なパッチを当ててビルドしているのか…?)
最新版を使おうとするとHomebrewなどを使うと思いますが、
Homebrewではもともと入ってるコマンドはなるべく避けるようにscreenはデフォルトには入っておらず、
homebrew-dups: https://github.com/Homebrew/homebrew-dupes
というレポジトリに入っています。
ただ、これだと上のパッチがあたらないので、パッチを当てるバージョンを homebrew-rcmdnkpac というレポジトリに作って使っています。
パッチをあてたバージョンを入れたい場合は
$ brew install rcmdnk/rcmdnkpac/screenutf8 --utf8
とすれば入れられます。 差し当たり4.4.0にアップデートしておきました。
4.4.0でもやはりパッチをあてないと文字化けが起こり、 パッチをあてると問題なく表示できる様になりました。