今年の4月に電力自由化になり、電力会社以外の会社と 電気を買う契約が出来る様になりました。
ものは試しということで申し込んで変更してみました。
電力自由化
これまで電気を買うには電気を作って配布している 各地域の電力会社と契約するしか無かったわけですが、 今年の4月から他の会社も参入して来れる様になりました。
契約できる会社は自由になりますが、送電網などは基本的にこれまで 電力会社が作ってきたものを使うため、 電気自体に大きな変化があるわけではありません。
従って契約する会社を変えても大きな工事などはありません。 スマートメーターと呼ばれる電力メーターを変更する必要がありますが、 これは無料でやってもらえます。立会なども不要なので特に気にしなくて良いものです。
なので選ぶ基準は基本的には値段のみ。
電力会社を変えてみる
ということで安いとこを選ぶわけですが、関東とかだと既に大量の会社があって 良くわからないので エネチェンジ 等の比較サイトを使って見てみます。
単純に料金のやすいのを選んだ結果、4月に選んだ時はHTBエナジーという HISのグループ会社のものが 一番安いと出たのでそれにしました。 今見るとLPIOという会社のものがもうちょっと安くなると出ていますが。
また、当時はHTBは違約金等無しだったはずですが、今見ると1年以内で解約すると2000円とあります。 LPIOの方は違約金はない模様。
引っ越しとかする際に、契約している会社が提供してない地域に行くことになると 契約変更の必要があるので違約金にはちょっと注意です。 スマホみたいに馬鹿みたいに高く設定しているところは無いようですが。
変更方法は上記サイトとかから行ける各会社の申込みページから すぐに出来ます。
Webで必要事項を記入して申し込むと後は待つだけです。
HTBの場合は大体1週間位で実際に切り替わる時期についての連絡が来ます。 4月にやった時は切り替えまでに1ヶ月ほどかかりましたが、 現在は早ければ1,2週間で切り替わる様です。
上にも書いたとおり、申し込んだら後は特にすることはありません。
元の電力会社にも特に何も連絡しないまま待っていると 言われた日付で勝手に切り替わって、 次の月から請求書が新しい所から届くようになります。
ちょっと気になっていま確認してみましたが、 請求書を見てみると、元の電力会社で数える1月の基準日(26日開始)の タイミングでHTBに切り替わっていました。 なので切り替え前後で同じ月に基本料金二重取りされる、ということは無かったみたいです。
この辺細かく書いてある所を見つけられませんでしたが、 偶然にしてはきっかりだったので、切り替えは適当な期間ではなくて この様に前の会社のタイミングを見て、になっているんだと思います。
変更後は特に変わった様子もなく、当たり前ですが電気はそのまま使えています。 メールとかで確認しなければ何も気付かないくらいです。
HTBの場合は紙の請求書は無く、全てWebから確認するのみになっています。
また、支払いはクレジットカードのみになっています。
月々の使用量などは全てWebから確認出来るのですが、 HTBのちょっと良い所は、 使用量を、1月単位(1年スパン)、1日単位(1月スパン)、1時間単位(1日スパン) の三つの違った長さでグラフ表示が出来る所です。
東京電力とかもWeb明細や使用量の確認は出来ますが、 グラフは1月単位(1年スパン)のもののみになっています。
どうしても必要ってものでもないですが、1時間単位(1日スパン)のグラフとかは 改めて見ると結構面白かったりします。 うちでは誰も居ない昼間の電気量が結構あってびっくりしました。
電気代としては、 エネチェンジ とかでは年間で2~3000円程度安くなるということで、 それ程期待してませんが、 夏とかだと多少去年より消費量が少なかったものの数百円安くなってました。
同じ月で去年より消費量が多かった月でも去年の前の会社より安くなってる所も。
年間を通すと3000円以上は軽く安くなりそうです。
Webから手続きできるので、そういったことに慣れてれば全く手間でもありませんし、 デメリットも特にないのでやるだけやってみて損はないと思います。 (少なくとも違約金とかが無いやつなら気に入らなければまたすぐ変えても良いわけで。)
一方で、各電力会社もそれなりに努力してるので、年間でその程度で、変えて劇的に安くなる、ということはありません。 Webからの手続きに不安があったり少しでも面倒だな、と思ったらそのままにしておいても 別に問題ないくらいかと。
選ぶときの基準とか
そんなところで選ぶ基準を適当にまとめてみると、
- 月々の電気料金
- 契約タイプ(夜間割引、基本料金の割合など)
- 違約金 (最低契約期間のあり、なし)
- キャンペーンによるキャッシュバックなど
- ガスやインターネット契約などとの絡みでの割引
- 申込方法(Web、郵送、店頭)
- 支払い方法(クレジットカードのみの場合も)
- 請求書、領収書の発行方法(Webのみ、紙で送付)
- 発電手段
と言った所。
料金は色々なタイプがあって全部把握しようと思うと結構厳しいですが、 エネチェンジとかでもよく使う時間帯とかある程度指定して比較できるので それを見れば良いかと。
違約金のところは特に引っ越しとかが近い人は注意です。
今回は特に他のものとの絡みは考えませんでしたが、 インターネット会社が提供しているものとかがあって、 それらはそもそもそちらで契約が無いと電力の契約も出来ませんが、 同時に契約すると付加的な割引が付いたりします。 そういうものに当たりそうであれば選ぶのも良いかと。
申し込み方法についてはHTBとかだとHISの窓口でも契約出来るようです。
申し込みについてWebだけで出来てしまうのがほとんどなので、 同時に確認しやすいクレジットカード払いのみが設定されているものも多いので クレジットカード払いができない場合はちょっと探す必要があります。
事業などで使っている場所で、請求書などがどうしても紙で必要(Webだけだと面倒)、と言う人も居るので そういう場合はちょっと注意。
また、直接関係するところではありませんが、 各提供会社は独自の発電手段を持っている場合もあり、 その発電手段による温室効果ガス排出量なども確認出来ます。
実際に提供される電気は、一旦全て電力会社の送電線にまとめられるので、 家に来るのはどの方法で発電されたもの、というわけではありませんが、 その提供会社を使うことでその発電方法をより多く使えることになるので、 その辺も気にしたい人はチェック出来ます。
まとめ
4月に始まった電力自由化ですが、 実際の所なんなのか良くわからない、と言う人が多いと思いますが、 やってみると殆ど面倒なことなく勝手に切り替わってくれる感じです。
まだ今年始まったばかりなので、様子見でも良いと思いますが、 Webとかからの申込みに慣れていれば、取り敢えず試しに、という勢いで変えても良いと思います。