macOS High Sierra(10.13)が正式リリースされ 無料で提供されるということで手元のMacに入れてアップグレードしました。
macOS High Sierra
アップグレードはApp Store からダウンロードして行えます。
2009年後半以降に発売されたMacであればインストールが出来ます。
今回のアップグレードはSierra(10.12)から比べると UIの変更などはあまりありません。
一番大きい違いはファイルシステムがHFS+からAPFS(Apple File System)に変更されるということ。 特にSSDに最適化されたファイルシステムということで、 ファイルのコピーや起動速度などが高速化されます。 加えてスナップショット機能やディスク使用の効率化など、 色々な面で向上するようです。
このファイルシステムの変更はアップグレードの際に自動で行われます。
ディスクユーティリティー(アップグレード前):
ディスクユーティリティー(アップグレード後):
なんか空きが増えてる。
それ以外で見えるところだと 写真編集に関するものやSafariやメールアプリに関するものがありますが、 その辺は使わないので。。。
ということで見た目の違いもそれ程無いし、新しい設定といった事も特にない感じなので ぱっと使ってる感じはSierraと変わりません。
唯一ちょっと感じたのはSpotlightの文字が太くなった?と思う所。(もしかしたら変わってないかも。)
まあ、ファイルシステムが新しくなって速くなった、と言われるので速くなったかな、と思っておこう、と。
アップグレードにかかった時間
2014年に買ったちょっと古いMacBook Proで使ってる環境を引き継ぐ形でアップグレードしました。
ダウンロードは4.8GBあるので結構時間がかかって、手元の環境はネットワークは速い方だと思いますが 10分以上はかかりました。
実際のアップグレードには大体1時間位かかりました。 最初に見積もりで40分位、と出てきて、そうは言っても10分位だろう、と思ってたら予想以上にかかってちょっと困りました。
ファイルシステムを書き換えるので結構大変なんだと思いますが、 最悪1時間とかかかっても問題の無い状況下で行ってください。
アップグレードとはApple IDの認証等がありますが、その他は特に変更すること無くそのまま使い始められます。
使えないアプリ
今回はSierraの時に使ってたアプリで使えなくなったものはありません。
もちろん、Sierraで使えなくなったKarabinerは使えませんが、 Karabiner-Elementsで十分(もしくはそれ以上)の事が出来る様になったので 問題なし。
他のアプリで気になるものがあれば下のページに行くと対応状況を見ることが出来ます。
Application Compatibility Table — RoaringApps
ただHigh Sierraに関してはまだNo data
になってるものも多いのでもしどうしても使えないと困る、というものがあれば
そのアプリのサイトに行ったりして調べた方が良いです。
アプリではないのですが、自分で作っていたAppleScriptがいくつか動かなくなっていました。 対応の詳細は以下のコミットにありますが、 NSScreenから取れるFrameオブジェクトが以前は辞書だったのが単なる配列の様になってるのが問題でした。
updated for High Sierra · rcmdnk/AppleScript@54c33a0
AppleScript上だけでの問題なのかどうか分かりませんが、システム上で多少変わったこともあるようで アプリとかに影響があるものもあるかもしれません。
まとめ
今回のアップグレードでは特に見た目的に機能とかの変化が無いですし、
アプリも基本的に変わりなく動いているのでアップグレードした感は非常に薄いものになっています。
(まあ、名前もHigh
が付いただけだし。)
ただアップグレードには時間がかかったな、という所で、その分ファイルシステムによる高機能化があるのかな、と。
そういった意味で、今回のアップグレードは時間さえあれば気軽にやってしまって良いものではないか、と思います。