巷ではHHKB Studioの発表で賑わってますが、まだ手に入れてないので 久々にThinkpadキーボードを使ってみました。
実はmacOSで使ったことがなかったのですが、mac用のドライバは恐らくない?ようで ミドルクリックしながらのスクロールがそのままだとできなかったのでKarabiner-Elementを使って設定して使ってみました。
トラックポイント付き外付けキーボード
ThinkpadのノートPCといえばトラックポイント付きのキーボードですが、 外付けキーボードとしても売っています。
随分昔にThinkpadを使っていたことがあってトラックポイントがあまりに便利だったので外付けキーボードも買って使ってました。
持ってるのはウルトラナビ付、というトラックパッドも付いているやつの英語版。
今売っているものだとトラックパッド部分が省略されてコンパクトになったトラックポイントキーボードIIがあります。
これも10年くらい前に発売されたものですが結構使っている人もいるかと思います。
macOSでミドルクリックしながらマウスムーブでスクロールする
Windowsで使う際、ドライバをちゃんと入れるとミドルクリックを押しながらトラックポイントを動かすと マウスカーソルが動くかわりにウィンドウのスクロールを行います。
これが慣れると結構快適。(逆にこれを快適だと思えないと使いづらいとなってしまうかも。)
macOSにつないで動かしてみたところ、マウス操作やクリックなどは期待通り動き、 ミドルクリックもリンクを開くなどの動作になっていましたが、 押しながらトラックポイントを動かしてもマウスカーソルが動くだけ。
ちょっとドライバを探してみましたがLenovoの公式ではWindows用しか見つかりませんでした。
探せば海賊ドライバとかも見つかりそうですが、この部分だけが気になるところなので、 Karabiner-Elementsで設定して使えるようにしてみました。
Karabiner-Elementsにはmouse_motion_to_scroll という機能があり、特定の状況下でマウスを動かす動作をスクロール動作に変更することができます。
自分で設定を書いても良いですが、公式設定例集に作者が作ったruleがあるのでそれを使うと簡単です。
これをインポートして
- Change button3 + mouse motion to scroll wheel (rev 1)
を有効にします。
これで動くだろう、と思って試したところ普通にマウスカーソルが動くだけでうまくいかず、 ミドルクリックがbutton3として認識されてないのか?と思いきやEventViewerで見る限りはちゃんと認識されているようでなんでだとしばらく困ってました。
問題はKarabiner-Elementでは新規に認識したキーボードはデフォルトでキー変更を有効にするものの、 マウスやトラックパッドに関しては無効になっている点でした。
確かにDevicesのところを見てみると
- IBM USB Travel Keyboard with UltraNav (Lite-On Tech)
というキーボードとは別に、
- Composite TouchPad/TrackPoint (Synaptics. inc.)
というマウスが認識されていて、キーボードはModify events
がOnでマウスの方はOffでした。
これをOnにするとちゃんとミドルクリックスクロールが動きました。 割りと完璧な動作。
もし多機能マウスとかを使っていて4番目や5番目のボタンが有る場合はそれを押してる間スクロールにしたい、 ということもChange button 4…とかを有効にすれば簡単に出来ます。
Ctrlやfnを押しながら、という設定もあります。
設定のコードはこれ: mouse_motion_to_scroll.json。
from
に"pointing_button": "button3"
(ミドルクリック相当)などを指定して、
to
ではset_variable
で
enable_mouse_motion_to_scroll
という値を1にしています。
これをto_after_key_up
でボタンを離した際にはまた0に戻します。
このenable_mouse_motion_to_scroll
という名前自体はなんでも良いわけですが、この変数を1にして、
1になってる間mouse_motion_to_scroll
が有効になるようにしています。
この例では入れてませんが、慣性モーメントを有効にしたりスクロールスピードを変更することも可能です。
HHKB Studio
久しぶりにトラックポイントを試してみましたが、やはり便利だなと。 ただやはりキーボード感が微妙すぎて常用する気にはなれない感じも。
あと、持っているのが古いウルトラナビ付きのもので無駄に下がでかいのも邪魔なところ。
コンパクトなIIであれば形的にはそれなりに良いのですがキーは同じようなものなので。
ということでもっと良いキーでトラックポイント的なものが付いた物がほしいな、とはずっと思ってました。
実際にそういった物はいくつか出てますが買うには至らず。
この辺とかもかなりいい感じだなとは思ってました。
そんな中でHHKB Studioが出てきました。
トラックポイントという名前自体はレノボの商標らしいですが、 特許切れもあったりして今回のHHKBでのポインティングスティックの採用になったとか。
ミドルクリックスクロール問題に関しては、macOS用のドライバもちゃんと出ていて 初期設定で真ん中のボタンを押しながらポインティングスティックを動かすことでスクロールできるようです。
真ん中のボタンは単発で押すとミドルクリックとしての動作をするような初期設定らしいですが、 押し続けた場合にはModifierとしてFn2として動作し、その状態での操作の1つがマウスでのスクロールということらしいです。
また、キーはProfessionalの静電容量無接点方式ではなくメカニカルスイッチ。 Professionalとの区分けという意味合いと、Studioの方はもっと自由にカスタムできるように、ということもあるようです。
「HHKB Studio」が、静電容量無接点スイッチを採用しなかったワケ 担当者に聞いた(1/3 ページ) - ITmedia NEWS
最初に載っているキーはリニアタイプで、音とかはtype-Sと比べても同じくらいとかいう噂。
これだけだと4万円が妥当かどうか微妙なところですが、他のキーボードにはない大きな違いはジェスチャーパッドという キーボードの周囲をスクロールしたりすることができるエリアがあるところ。
これに関してはこれまでにないものなので使い勝手とかも含めて未知数ですが、 慣れれば便利なこともありそうだし何にしろ使ってみたい。
手元のHHKBが有線版しかないので、Bluetooth版に買い替える、という言い訳で買うのもありなんじゃないかと思ったり思わなかったり。
いずれにしろ、一旦公式ストアもAmazonとかも全部売り切れになってしまっているのですぐには変えない状態ですが。 (Amazonのページとかはページ自体は存在しますが検索しても出てこないしHHKBストアにも現在はない状態です。)
他にほしいキーボード
HHKB以外で、ここしばらく欲しいな、と思っているのがこれ。
分割キーボードで、かつトラックポイント的なモジュールが追加できるもの。
分割キーボードを使ったことが無いので何かほしいと思ってるのと、 トラックポイントモジュール的なものが他にはあまり似たような物がないので それだけでもほしいと思ってしまうもの。
これ最初に見つけたときは1つ古いバージョンでまだ注文してからいつ届くかわからない、といった感じのものでしたが、
現行バージョンが出て、最近はNew oerders ship in a week
らしいので頼めば手に入る。
ですが最初に見てた頃から元の値段は変わってはいないものの円安で日本円にするとモジュール色々買うとすごい値段になるな、 と思って手が出しづらくなってます。