オンラインストレージサービスのKDriveが個人向けサービスを終了するようです。
KDrive終了
KDriveはアカウント作るだけで40GB無料で使え、さらにログイン等の簡単な作業だけで 50GBまで増えるオンラインストレージサービスなので、 一応アカウント作って、あまり重要でないけど 外から見たくなったら見えたら嬉しい、的な物を メインのPCのみでバックアップも兼ねて同期して使ってました。
それがサービスを終了するようです。 キングソフトからのお知らせ によると、2013/9/2に新規アカウント停止、9/25日には無料版はアップロード停止、 さらに2014/2/28にはログインもできなくなる模様。 有料版でも2014/8/29で全て終了するみたいです。
法人向けサービスは続くみたいですが、やはり、50GBを簡単に無料で提供する、と言うのは なかなか成り立つものではないのでしょうかね。 今やオンラインストレージサービスはいたるところにあるので、 有料で使うくらいなら他を使うし、無料で取り敢えず50GBだけ使ってるって人が 多かったんでしょうか? ちょっと前に30GB無料とかやってたNドライブも終了のアナウンス出してましたが。
乗り換え先
乗り換え先としては時々キャンペーンで50GBの振る舞いをしてた時に取った Boxかな、と思って久々に開いてみたら削除された。。。 120日間ノーアクセスだと消されるようですね。 いずれにしろ無料だと最大ファイルサイズが250MBなので使い道が限られるため、 あまり使い勝手が良くないかもしれません。
探してみたら色々ありすぎて大変な状況ですが、同じくらいの量を無料で、となると ADrive辺りですが、無料だとデスクトップクライアントも 使えないので自動で同期したりすることは出来なそうです。
それであれば、同様にMEAGAUPLOADの後継?のMega なんかも50GB使えますが、流石に微妙な所。
差し当たり同じ様な量を同じように使える感じの所はない感じです。 ので、ちょっと別の方向で考えようかな、と。
メインで使っているオンラインストレージ
今、オンラインストレージはDropboxをメインに使っていて、これは大分無料でも 容量が増えたので手持ちのマシンで色々共有するのに使っています。 20GB程度まで増えてるので、それなりに必要な物は充分共有できてます。
ですがそれでも20GB程度なので、ちょっと大きな物を取り敢えず入れておこう、というわけにはいきません。
SugerSyncやGoogle Drive等色々使えば増えますが、細切れで入れてくのも 管理が面倒になるので避けたいところです。(SugerSyncはあまり容量が増えてないので。。。)
人のサーバーを通さないオンライン共有
上に挙げた物はオンラインストレージ
で、サーバーを借りて
ファイルを入れておき、そこと手元のマシンで同期したりダウンロードしたり
する感じですが、最近、そのような環境をオンラインサーバーを通さず
に作れる様な物も出てきました。
AeroFS
AeroFSはDropboxの様なファイル同期を サーバーを通さず行います。 前にあったWindows Live Meshみたいなものです。 ちょっと前までベータ版で招待制でしたが、今は正式版ですぐに登録できます。
登録すると、各マシンからのアクセス等、ユーザー管理はAeroFSで行いますが、 ファイル自体はP2Pで受け渡しが行われるので完全にPrivateです。 サーバーに置いておくわけではないので、Google Driveで騒ぎになった 所有権の問題も全く関係ありえません。
一方、サーバー通さないので、例えば2つのマシンで共有したい時は 両方が同時に起動してないと同期できません。 一台ファイルサーバー的に常時起動しておくマシンがあればDropboxに限りなく近く 使えると思います。
サーバーを通さないので、基本的に自分の持っているディスク分だけいくらでも 共有可能で制限はありません。
履歴などの機能もありますが、これもローカルディスクに作るので、その分 ディスクは圧迫しますが、逆にディスクさえ充分あればいくらでもできます。
また、Share機能もあって、ファイルをShare設定しておけば 他の人ともAeroFSでフォルダを共有できる用にもなります。
今は一部のPCで比較的大きなファイルの共有をするのに使っています。
ただ、これだとWebインターフェースからファイルにはアクセス出来ないので、 AeroFSのアプリケーションを入れてないとファイルにアクセス出来ません。 それからiOS用のアプリがないので、現状iPhone等からアクセスする手段はありません。 Android版はあるみたいです。
ですので、完全に同期、共有化のためのシステムな感じです。
ownCloud
ownCloudはAeroFSと違いDropboxのような環境を 自前で作ってしまおう、と言った形のシステムです。 サーバーを自分で作って、そこにクライアントからアクセスします。
ですので、この場合には1台常時起動しているシステムが必須です。 AeroFSの場合は、例えば3台持ってたらそのうち2台ずつでも起動していれば 結果的に全て同期できますが、ownCloudではサーバーを動かしておくための マシンが必要です。
その代わり、webサーバーを立ち上げて、Dropboxの様にWebアクセスも出来る様になります。 なので、完全にDropboxのようなオンラインストレージサービスを自分で 持つことが出来ます。ユーザー管理等も勿論自前なので、 完全に独立したPrivateな環境を作ることが出来ます。
前に見た時はサーバーがLinux専用で、自分で常時起動しておけるLinuxマシンが無かったので 試してませんでしたが、今はWindowsやMac用もあるみたいなので、そのうち試して見たいと思ってます。
サーバーにするのに固定IPが必要ですが、No-IP の様なサービスを使えば、ドメインを貰えて、そのドメインとマシンのIP を定期的に同期し続ける事が出来るので、 擬似的に固定IPを使える様な形になり、 無理に固定IPサービスをプロバイダに頼まなくても使えます。(でないと無駄に1000円くらいするので…)
ownCloudで検索した時にhttp://owncloud.com/も出てきましたが、 orgの方が元々立ち上げられたコミュニティのためのページで、 comの方はowonCloudを使ったサービスを提供する企業のページ、ということみたいです 1 2 。
ちなみに日本でもビーグッド・テクノロジーと言う会社がhttp://owncloud.jp/というドメインを取得してサポート等を提供しているみたいです。
ownCloudはかなり活発に開発が行われてて大分使いやすそうなので、 DropboxやAeroFSで使ってる部分はそのままにして、 KDriveで行っていた作業的なものは、1台古いPCをファイルサーバーにしてしまって ownCloudで行おうかな、と思ってます。 速度の問題さえ無ければDropbox分も移行しても良いかもしれません。 ハードディスクも大分安くなったので、そのサーバーで適当にバックアップを 取っておけば便利ですし。 完全にサーバー化するならLinuxにしておいた方が便利かな、とも思います。 そのうちやろう…