HHKBのスイッチ設定
HHKBには裏側に6つのDIPスイッチが付いていて、これをOn/Offさせることで キー配置を変えてMac用やWindows用にしたり、 省電力設定などが出来ます。
古いProや最近のHybridなんかでも基本的には全部同じ様な設定です。 日本語配列と英語配列での違いはありますが、以下で気にしたいSW6に関しては同じもの。
Liteとかは4つだけのスイッチなのでまた違ってSW6に関するものはありません。
省電力設定
Proなどでは 一番右側の6番目のSW6が省電力設定に関するスイッチになっています。
で、これがちょっとややこしいです。
- SW6
- OFF: Wake Up 無効
- ON: Wake Up 有効
となっていますが、注意書きとして
Wake Upを有効にした場合、本体がサスペンド状態でもキーボードは電力を消費します。本体の仕様によってはサスペンド出来ない場合があります。
とあります。つまり、Wake Up機能、とはPCがスリープでもキーボードには電力流し続けて起き続ける機能、です。
逆に言うと、Wake Upが無効な方が省電力な状態になります(不必要な時に電力を流さなくなるので)。
これが HHKB Professinal JPのマニュアルを見ると、
- SW6:
- OFF: 通常モード
- ON: 省電力モード
となっています。日本語配列だから日本語だけで書いているのか。。。?
さらに、 HHKB Professional BT(英語配列)のマニュアルと HHKB Professional BT(日本語配列)のマニュアルを見ると
- SW6
- OFF: Wake Up Disable (省電力モード)
- ON: Wake Up Enable
という合わさった書き方になっています。
また、BTの場合には「キー入力が30分間なかったとき、自動的にOFFモードになります。」となっています。
これがHybridでは HHKB Professional HYBRID (英語配列)、 HHKB Professional HYBRID (日本語配列)、 HHKB Professional Classic で
- SW6
- OFF: Power Saving Enabled (省電力有効)
- ON: Power Saving Disabled (省電力無効)
となって、Power Savingという名前に変わっています。
Power Savingなのでそれが有効なのは日本語でも省電力有効で同じ状態を示しています。
ただし、スイッチがOFFがEnabledな状態です。
というわけで、恐らく歴史的に、最初にWake Upという思想から始まったので ONな状態はWake UpがONな状態で、省電力ではない状況になっていて、 その後、日本語で考えると省電力状態かどうかとも言えるので省電力状態とスイッチの状態は逆になり、 さらにWake Upというのが分かりづらいので英語でもPower Savingという名前に変えて 省電力と同じ状態に。
一方でスイッチのON/OFFを変更してしまうと混乱が起きるので最初のWake Upの状態そのままなので、結果的に現在、 SW6ではその機能(Power Saving=省電力)を有効にするにはスイッチをOFFに、 逆に無効にするにはONにする状態になっている。
ということなんではないかと。。。
起こった問題
このWake Upをきちんと理解してなかったのと、BT版は持ってなかったのであまり関係ないかな、と思っていた部分もあって、 このSW6に関しては適当にしてありました。
ここにあるようにSW6はOFF(つまりは省電力が有効)な状態にしてありました。
ただ、これでこれまでにキーボードがスリープ明けにすぐに使えない、ということは無かった様な。 なのであまり気にしてなかったんですが、 最近、Windowsで使うキーボードをHHKB Pro2からHHKB Pro Type-Sに変更した所、 Windowsのスリープ明けでキーボードがしばらく使えない状態になっていました。
キーボードでスリープから復帰することも出来ません。
マウスでWindowsは起動できますがキーボードは効かず、 線をつなげ直したりすると比較的すぐに使えるようになったり。 そうしないと数分使えない状態でイライラ。
Pro2とType-SのDIPスイッチを確認すると全く同じで、SW6はOFF(下がっている状態)でした。
また、Type-Sに関しては他でMacで使っていた事はありましたが、そのときは効かなくなるような感じはなかったです。 キーボードからの復帰もしていたと思います。
ただこの設定が正しく機能していれば確かにSW6がOFFなら効かないのが正しい状態。
ということでSW6をON(上がっている状態)にしてみた所、スリープ明けでもすぐに使えるし、 キーボードで復帰することも出来るようになりました。
電力自体は大したものじゃないと思うので、電池を使ったBTとかだと気になることもありますが、 有線の場合は無理に省電力にすることはないかと思ってます。
というわけで、SW6をONにして省電力設定を無効にすればよかった、と。
まとめ
このSW6周りの設定くらいしか関係するものがないので軽く調べて、最初やはりON/OFFを逆に捉えていて 何かおかしい、と思ってました。
加えて何故かPro2だと問題なく動いていて(今試してもやはり大丈夫)。 Pro2の方の省電力設定が壊れてる?
Macだと機能しない、という場合も?
一応注意書きとして
本体の仕様によってはサスペンド出来ない場合があります。
とあるので、壊れてなくても対応できてなくて機能していないのかもしれません。
ただ、この注意書きが日本語配列やその後のBTやHybridなどでは無いので、Pro 2 英字配列だけが対応が遅れていた?(日本語配列を出す際には対応できていた。。。?)のかもしれません。
Type-SのマニュアルがありませんがPro2日本語版よりは後なので。
まあ謎ですが、有線で使うならSW6はON(省電力無効)の状態にしておけば良い、ということで。