ちょっと前にフリーソフトであった Macのトラックパッド等の操作を色々と便利にできる BetterTouchTool が有料化されることが発表されました。
これが無いと非常に操作性が落ちてしまうので 他のアプリを探すかどうするか、ちょっと検討してみました。
BetterTouchTool
MacがWindowsより良いと言う一つの理由としてトラックパッドの操作性があると思いますが、 BetterTouchToolはそれをさらに拡張してくれます。 というか、BetterTouchToolで拡張しなければ今あるWindows 10の 新しいタッチパネルジェスチャーとあまり変わらなくなってます。 1。
トラックパッドだけではなく、Magic Mouseの操作、 キーボードショートカットの割当も設定できます。 また、マウスの動きに機能を割り当てる Drawings という機能もあります 2。
それ以外にもWindows SnappingというWindowsのように画面の端に ウィンドウを持って行くと大きさを変えてくれたりする機能や、 マウスやトラックパッドの細かな調整をする機能もあります。
そのBetterTouchToolがちょっと前に有料化するよ、ということを発表し、 今入れてる人はトライアル期間に入っていると思います。
そのトライアル期間が残り1週間程度になってきたのでそろそろ考えないとな、と言う所。
キーボードショートカットについて
キーボードショートカットについてもBetterTouchToolで AppleScript等に色々割り当てていましたが、 これは全てKarabinerに移行しました。
Karabinerだと直接XMLファイルで管理できて便利なのでこの部分は Karabinerで良いかな、ということで。
トラックパッド以外の機能について
トラックパッド以外の機能は今のところ何も使っていません。
上に書いたようにキーボードショートカットは使っていましたが 全てKarabinerに移しました。
ということで問題はトラックパッドの機能割当だけになります。
他のトラックパッド拡張アプリ
候補としては
辺り。
Improving the Trackpad: Three Gesture Apps Compared « Mac.AppStorm
jitouchの方は有料ツールでMagicPrefsはフリーです。
jitouch
jitouchは有料でライセンス認証が求められますが、 取り敢えずは無料でも試すことが出来ます。 (時々ライセンスを求める表示が出るらしい、ちょっと使った感じでは出なかったんですが。)
トラックパッド以外にもMagic Mouseのジェスチャーも設定できます。 また、 Characters という項目があって、 これはマウスのジェスチャーで文字を書いてそれに割り当てた機能を 実行する、というもの。 BetterTouchToolにあるDrawingsみたいな感じですが、 こちらの方は割と上手く動いて使っている人も多いようです。 これが理由でBetterTouchToolよりこっちを好む人も居る模様。
このアプリはBetterTouchTool同様アプリごとの設定も出来ます。
また、3本指タッチでを広める、狭める(ピンチ)、等、 BetterTouchToolには無いジェスチャーの割当もあります。 逆にBetterTouchToolにはあってjitouchには無い割当もいくつかありました。
なので、これらを補完するために両方使っている、という人も見かけました。
後、お金を払ったのにライセンスを送ってこない、とか怒ってる人もいたり。。。
一応有料アプリなので、 BetterTouchToolが有料になるから乗り換え、と言う体では意味がありませんが、 3本指広げる、ピンチなどこちらにだけあるジェスチャーをどうしても使いたかったり、 Charactersの機能を有用に使えるのであれば乗り換えるのもありかも、と。
MagicPrefs
フリーという点ではコレしかまともな物が見つかりませんでした。
こちらのアプリはアプリごとの設定は出来ません。 また、設定できる項目がかなり少ないです。
さらに、タップの設定をしたい場合、OS側のタップの機能をオフにしないと有効に出来ません。
タップをクリックにできないので、これが出来ないとタップアンドドラッグが出来ません。。。 後、2本指を置いた置いて左にもう一本でタップ、みたいな設定もありません。
それからちょっと使ってて恐ろしい状態に陥ったんですが、 上に書いたようにタップの設定を有効にするには 環境設定トラックパッドポイントとクリック でタップでクリック(1本指でタップ)のチェックを外す必要があります。
なんですが、外した後、MagicPrefs側でタップの設定をして有効にした状態で OS側のトラックパッドの設定でタップでクリックを有効にし、 それから再びMagicPrefsの設定画面を開くと 殆どのマウスのクリック、キーボード入力が無効になります。 マウスカーソルは動きますがそれだけ。 後、何故か2本指クリックで右クリック、だけは効きましたが それだけ効いても何も出来ません。
仕方ないので電源ボタンを押してOSを強制終了して 再起動すると、MagicPrefsのタップ機能はオフになった状態になっていて 他は普通に使える様になってました。
ですが何か保存してないものがあったりしたらどうしようもありませんし、 そもそも今の時代Macで完全フリーズで電源ボタンを押す、なんてことは 殆ど無いのでかなり焦りました。。。
それから、MagicPrefsはHomebrew Caskでmagicprefs
として入れられますが、
削除するとき、
$ brew cask rm magicprefs
としても消えてくれません。
$ brew cask cat magicprefs
cask 'magicprefs' do
version '2.4.3'
sha256 '59b993388787a80c831d4824766b646d0d65bd2e7c4cd1f9ae7d2b875400f49d'
url 'http://magicprefs.com/MagicPrefs.app.zip'
appcast 'http://magicprefs.com/appcast.xml',
checkpoint: 'e22851bcd95863680a5edae619f083b742748a72cc5b0828fa7d5148e9532b80'
name 'MagicPrefs'
homepage 'http://magicprefs.com/'
license :gratis
app 'MagicPrefs.app'
zap delete: [
'~/Library/Preferences/com.vladalexa.MagicPrefs.MagicPrefsPlugins.plist',
'~/Library/Preferences/com.vladalexa.MagicPrefs.plist',
]
end
こんな感じになってるんですが、 アプリ自体も消えず。
に載ってる物をみて要らないものを削除しようとしましたが、 AppCleanerにMagiPrefs.appを入れたら大体の物をリストしてくれたのでそれで削除。
まとめ
ということでキーボードショートカットはKarabinerに移しましたが、 トラックパッドの機能は移し先が微妙です。
取り敢えず無料のMagicPrefsは使える機能が少ないのでそもそもあれですが、 それ以上に問題が多すぎて使えません。
jitouchの方は使ってみたところ結構良い感じで使えました。 取り敢えず必要なタッチは揃っていて、 機能の割り当てもやりたいことは全部あるので そのまま移すことは可能です。
後は両方優良なので敢えて移す必要があるかどうか。
BetterTouchToolのDrawings機能が微妙なのに対して jitouchの方は良く機能していたので、 それを色々割り当てられたら便利だな、と言う所はあります。
なんですが、まあ敢えて移す必要はないかな、ということで BetterTouchToolを使い続けることにしました。
BetterTouchToolはユーザーが適時値段を選んで支払う形で ライセンスを発行しています。($3から$20位で。)
また、Mac用のBetterSnapToolを買うか、 iPhone/iPad用のBTT Remoteの中で課金(240円)すると BetterTouchToolのライセンスを無料で発行してくれます。
ということなので、今回は折角なんでBetterSnapToolを買ってみました。
BetterSnapToolは 任意の大きさに変更したり、 ウィンドウのボタンを右クリックした時の動作等を加える事が出来ます。
で、ちょっと動かしてみましたが、今のところ余り必要ないかな、、、と。
ウィンドウを任意の大きさに変えたり移動させたりするものは 自分でAppleScriptで用意していて、そちらの方が便利なので。
ウィンドウのボタンへの操作を加えられるのはちょっと面白いな、と面白いな、 と思いましたが、特に割り当てたい機能も思いつかなかったので。。。
というわけで、取り敢えずBetterSnapToolを買って それを使ってBetterTouchToolのライセンスを有効化しました。
jitouchにしかないジェスチャーを見てたらちょっと気になってしまっていますが、 暫くはBetterTouchToolだけで行こうかな、と言う感じです。