Windowsのターミナルアプリの有名所の一つ PuTTYのアップデートがリリースされました。
PuTTY 0.68
PuTTY はオープンソースなターミナルエミュレーターアプリです。
リモートログイン専用のクライアントで 起動時にどこかのサーバーに接続しターミナルクライアントを立ち上げます。
1998年に最初のバージョンがリリースされ、昨日0.68がリリースされました。
* Security fix: an integer overflow bug in the agent forwarding code. See vuln-agent-fwd-overflow.
* Security fix: the Windows PuTTY binaries should no longer be vulnerable to hijacking by specially named DLLs in the same directory (on versions of Windows where they previously were). See vuln-indirect-dll-hijack.
* Windows PuTTY no longer sets a restrictive process ACL by default, because this turned out to inconvenience too many legitimate applications such as NVDA and TortoiseGit. You can still manually request a restricted ACL using the command-line option -restrict-acl.
* The Windows PuTTY tools now come in a 64-bit version.
* The Windows PuTTY tools now have Windows's ASLR and DEP security features turned on.
* Support for elliptic-curve cryptography (the NIST curves and 25519), for host keys, user authentication keys, and key exchange.
* Support for importing and exporting OpenSSH's new private key format.
* Host key preference policy change: PuTTY prefers host key formats for which it already knows the key.
* Run-time option (from the system menu / Ctrl-right-click menu) to retrieve other host keys from the same server (which cross-certifies them using the session key established using an already-known key) and add them to the known host-keys database.
* The Unix GUI PuTTY tools can now be built against GTK 3.
* There is now a Unix version of Pageant.
主にはセキュリティー関係のアップデートな感じです。
PuTTY Change Log を見ると前回のアップデートから1年位ぶりのアップデートです。
定期的なアップデートというよりは必要に応じてアップデートしている感じ。
なんとなくイメージでは2010年頃に全くアップデートとかないままだな、 と思ってたのが残っていたので、 改めて見ると割と最近アップデートしてたんだな、と言う感じがします。まだまだ現役です。
余計なものが付いてこない分だけWindowsで外部サーバーに繋げるためのターミナルアプリとしては 一番便利かな、と。
PuTTY以外のターミナルアプリ
Windowsの中でLinuxといえばその昔はCygwinだったわけですが 外部にsshするためだけに使うにはちょっと重いです。
sshクライアントとして使いやすいのはMobaXtermです。 これはPuTTYと違って最小限のLinux環境が付属していますが 直接リモート接続用クライアントとしても使えます。
また、デフォルトでmoshが使える様になってるところが良いところ。
さらにXサーバーが付属しているのですぐにX環境を手に入れられます。
PuTTYでX環境がほしいとなると別途用意しないといけないのでこの辺がとても便利。
さらには WindowsネイティブなLinuxもリリースされて これも付属のBashターミナルがあるので Windowsでも何も余計なものを入れずにUnixライクなsshとか出来る様になっています。
これら以外のアプリもHacker NewsのPuTTYリリースの話題の中で 色々と出てきてるので一度見てみると面白いです。
Git Bash、Bitvise、Xshell 5: https://www.netsarang.com/products/xsh_overview.html、
またKiTTY: https://www.fosshub.com/KiTTY.khtml
などのPuTTYからの派生クライアントなど、結構色々あるものだな、と。
色々ありすぎてどれがどう良いのか調べるのも大変そうですが、 PuTTYが意外とまだきちんとメンテナンスされてるな、と言う感じがするので、 今後もsshクライアントとしてはWindowsではPuTTYを使っていこうかな、と思っています。
Windows内で直接Linux的なことをしたくなったらCygwinです。
PuTTYを使う時にXサーバーが必要な時はCygwinに付属しているXサーバーを立ち上げて使っています。
Bash on Ubuntu on WindowsはWindowsとは切り離されてる感が強いので イマイチ使い勝手が悪くてあまり使っていません。
まだリリースされたばかりなので今後特にWindows側との融合の点で進化していってくれると嬉しいです。
ちなみにMacにも色々ターミナルアプリがありますが、 現状iTerm2で落ち着いています。