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Dmca: The Digital Millenium Copyright Act

WindowsのCygwinでLinuxのapt-getの様にパッケージを管理できる apt-cygというコマンドがあり、 これが最近はGitHubで公開されて配布される形になっていましたが、 このレポジトリが現在見れない状態になっています。

apt-cyg

apt-cygは

$ apt-cyg install screen

の様に、Cygwinのパッケージをコマンドラインからインストールすることが出来る様にした コマンドスクリプトです。

このスクリプトは元々Google Codeで公開されていました。

Google Code Archive - Long-term storage for Google Code Project Hosting.

ただ、一昨年の夏くらいに殆どメンテナンスがされてないような状態の中で、 Cygwinのサーバー側のディレクトリ構造が変わったりして使えなくなったので、 自分で直してGitHubにおいてみたりしていました。

恐らくこの辺りで実は本家のGitHubレポジトリもあったっぽいのですが、 上のレポジトリを作ってしばらくして、 transcode-open というアカウントの元でGitHubに移行されてるのを見つけました。

追記: 2016/02/01

この

transcode-open (Stephen Jungels)

というアカウントは元の作者のStephen Jungels氏が作ったものです(アカウントを見れば書いてあるのに何か勘違いしてました。。。)。

追記ここまで

ただ、気づいた後にPull Requestを送っても全然反映されないので あれだな、と思っていたら、 その後大分経ってからアクティブにメンテナンスされる様になったので そちらを使う様にしていました。

GitHub · Where software is built

どうやら元の作者の人とは別の人がアクティブに更新することを請け負った模様。

DMCA takedown

で、今これが閉鎖されています。

このレポジトリを既に取ってきてある場合にはそこでgit pullとかすると、

$ git pull
ERROR: Repository unavailable due to DMCA takedown.
See the takedown notice for more details:
  https://github.com/github/dmca/blob/master/2016-01-26-apt-cyg.md.
fatal: Could not read from remote repository.

Please make sure you have the correct access rights
and the repository exists.

こんな感じのエラーが。表示されてるページを見てみると

dmca/2016-01-26-apt-cyg.md at master · github/dmca: https://github.com/github/dmca/blob/master/2016-01-26-apt-cyg.md

どうも誰かが著作権違反を指摘してGitHub側がアクセス不可にしている模様。

元々、このスクリプトはStephen Jungelsの 名前の元でGPLライセンスで配布されていました。 (最初に変更して置いておいた物(apt-cyg)は このライセンスを引き継いで置いておいたつもりです。)

**transcode-open**に公開された時、元の作者の人から引き継いだ、的な雰囲気ではありました。 今のスクリプトを見て見ると ライセンスが、MITで # The MIT License (MIT) # # Copyright (c) 2013 Trans-code Design となっていて、元の作者の人の名前がありません。 この辺話が通っているのかどうかは不明。 ただ、上のDMCA takedownの理由のページにを見てみると、 **hostile user "transcode-open"**という記述があって、 元の作者が怒ってる?みたいな感じも受けます。

追記: 2016/02/01

transcode-open自体は元の作者の人(Stephen Jungels氏)のアカウントで、 そのアカウント下のレポジトリで 他の人が主にメンテナンスしているような状態でした。

この際にライセンスもTrans-code Designの名前でMITに変更したとのこと。

その主なメインテナーだった人がSteven Penney氏で彼がどうも通報をした模様。

追記ここまで

ただ、一方で、途中でI own 635/673 linesという記述がありますが、 最近のapt-cygスクリプトを見るとGoogle Code時代から見ると結構変更されていて、 元の作者が今更気づいて文句を言ってる、というわけでは無さそう。

メンテナンスしてた人で主に変更とかしていた人がtranscode-open以外に居て、 その人がなんか怒った、ということか。。。

追記: 2016/02/01

コメントに貰ったように、 Steven Penny氏が反乱を起こした模様。。。

How does sage compares to apt-cyg ? · Issue #2 · svnpenn/sage](https://github.com/svnpenn/sage/issues/2

新たにsageという別名のスクリプトを作っていますが、apt-cygを持って行った形です。

追記ここまで

と思って、手元にあった最近のapt-cygのreadme.mdを見てみると、

STATUS UPDATE 1-24-2016:
-----------------------

Over the weekend apt-cyg lost it's only active maintainer. Since I am working on other things now,-
this project is basically read-only. That means I won't be responding to bug reports or issues.

If you have a problem with apt-cyg:

1. You might be able to fork it and fix it yourself, if you enjoy BASH programming
2. Look for forks with an active maintainer, pick one that works for you, vote it up.

And now back to apt-cyg...

apt-cyg
-------

apt-cyg is a Cygwin package manager. It includes a command-line installer for
Cygwin which cooperates with Cygwin Setup and uses the same repository.

[github.com/transcode-open/apt-cyg][1]

[![bountysource][3]][2]

[1]:https://github.com/transcode-open/apt-cyg
[2]:https://www.bountysource.com/teams/svnpenn
[3]:https://api.bountysource.com/badge/team?team_id=114003&style=raised

transcode-open/apt-cyg/readme.md

な事が書いてありました。このSTATUS UPDATEの2日後に 上のDMCAのファイルが追加されてる形なので、 なんかいざこざがあったかな、と言う感じ。。。

ただ、ここ見て分かる通り、何やら知らないうちに寄付とかも募集していたりして、 その辺も関係有るのかも。。。

追記: 2016/02/01

この寄付のアカウントは今回通報した人のものになっています。。。

また、新しく作ったレポジトリでも同じ寄付ボタンを置いています。

追記ここまで

で、この辺、git logを見てみると、最後の24日のcommitはStephen Jungelsという 元の作者の人が行ってます。 この人が出てくるのはこれ以前では 2013年6月28日なので恐らくGoogle CodeからGitHubに移して ちょっとREADMEだけアップデートしてその後触ってない、と言う感じです。

つまり上のSTATUSは元の作者のStephenが書いてる訳で、 これを書いた後にcloseする様通報するかな?という感じもするので、 やはり通報した人は このレポジトリに移ってから頻繁にアップデートしてきた人なのかな。。。?

追記: 2016/02/01

やはりそうだった模様。

追記ここまで

今後どうするか?

自分では取り敢えず取り敢えず閉鎖される寸前のスクリプトが手元にあるので、 暫くはそれさえあれば問題ないわけですが、 必要な人は、GitHubを探せば元に近い奴はそれなりに見つかります。

取り敢えず最初に必要な部分だけを自分で直したもの:
最初のサーバー側のディレクトリ構造の変化とその後のちょっとした アップデートだけですが、最低限使える様になってるとは思います。

追記: 2016/02/01

すいません、自分できちんと試してませんでしたが、 その後も色々変更があって動かない所があるのでこれは無しで。

追記ここまで

これ以外に、**transcode-open**のコードをforkしてあるものだと、 > [langlichuan123/apt-cyg: https://github.com/transcode-open/apt-cyg](https://github.com/langlichuan123/apt-cyg) この辺り。ここにある`apt-msys2`やGoバージョン見たいのは探してもこのレポジトリにしかありませんでした。 それ以外で最近アップデートされてるものだと、 > [balanx/apt-cyg](https://github.com/balanx/apt-cyg) これ。`upgrade`/`postinstall`というコマンドを追加してあるらしい。 (こちらは最近の**transcode-open**バージョンにも無い。) またこちらにはREADMEにも色々情報が加わっています。 > [kou1okada/apt-cyg: Apt-cyg, an apt-get like tool for Cygwin](https://github.com/kou1okada/apt-cyg) ただ、これらも**transcode-open**の物を引き継いでいるので、 元のレポジトリ同様削除される可能性がないわけではないと思います。。。 手元に**transcode-open**版の最新の物はありますが、 取り敢えず様子見。

追記: 2016/02/02

上のレポジトリを探す際にGitHubで何もせずに探すとFork先を検索出来ないことを知らずに 検索してましたが、 最新のFork先を探すとコメントで貰った様に下のものとかがあります。

detain/apt-cyg](https://github.com/detain/apt-cyg

ちなみに、GitHubで検索する時に、fork:trueを検索ワードに追加すると Fork先のレポジトリも検索対象になります。

Search · apt-cyg fork:true

Searching repositories - User Documentation

追記ここまで

追記: 2016/02/01

DMCA takedownということなので、取り敢えず怪しい物は非公開にする、と言う GitHubの処置は素早く行っているだけなのだと思います。

一方、コメントに貰ったようにStephenがcounter noticeを提出中ということで、 まともな審査が終われば元に戻るかな、と言う感じもします。

追記ここまで

追記: 2016/03/15

ちょっと前に復活したみたいです。

Welcome back! apt-cyg!!! · Issue #73 · transcode-open/apt-cyg

追記ここまで

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