- 腕時計タイプでなく指輪タイプが欲しい
- 指輪タイプのウェアラブル端末
- Oura Ring購入
- はめてる時の違和感
- 充電
- 測定できるもの
- 睡眠についてWithings Sleepとの比較
- Oura Ringの情報の見方
- IFTTTの連携はない
- まとめ
腕時計タイプでなく指輪タイプが欲しい
一番広くく売られているウェアラブル端末といえば腕時計型またはリストバンド型だと思います。 Apple WatchやAndroid系など色々売られていて、こういう情報管理したいな、とはずっと思ってたんですが、 好きな腕時計ができなくなるのと、そもそもキーボード打つときは腕時計外したいし、寝るときも着けてるというのが微妙かな、と思って躊躇してました。
そんな中、指輪型のウェアラブル端末が出てるのを知ってそれならずっと着けてられるかな?と思って買ってみました。
指輪タイプのウェアラブル端末
まだ余り種類は多くなく、おそらく今、日本で簡単に買えるもの、となるとOura Ring位しかないかな、という感じです。
Oura Ringは2017年頃に初代が作られて、2018年に今のバージョン2が発売開始された様です。
初代はだいぶごつい感じですが、バージョン2でちょっと厚めのリング、程度になっています。
チタン製ですが、内側にセンサーが付いていてその部分はプラスチックになっています。
ちょっと怪しげな人とかがおすすめしたりしてる、ってのも躊躇する要因だったりするわけですが、 現状指輪型ウェアラブルで一番売れてるのはこれだと思うので 指輪型を買いたいならこれ一択かな、とも。
ただまだこれしかめぼしいのがなと、 時期尚早感はあって少し様子を見てたんですが、 NBAがチームとして使うようにしたり 1、 コロナの前兆がわかるかも、的な研究がされてたりして話題になってたので そろそろ買ってみても良いかな、と。
あと、最近日本の企業がこれ使ってサブスク型で偉い高い料金取ってコロナ予測するみたいな記事見たな、と思った記憶があって、探してみたところ、まだサービスは確立してなくて記事が無くなってました。
月1万円は流石に高すぎで、精度が高いなら医療関係者とかが使うのかな?とか思ってた記憶はありますが、今後ほんとにやるんですかね?
Oura Ring購入
Oura Ringはフィンランドの会社が作っている指輪型のウェアラブル端末です。
日本のAmazonで49,880円から、で売ってますが、本家のHPで$299で買えます。
Oura Ring: Accurate Health Information Accessible to Everyone
今回は安いので本家で買いました。
少し高いStealth、金色のやつとかありますが、機能的には違いはありません。 あと10万円位するダイヤのついたやつもあります(機能は一緒)。
基本的にはBLACK、SILVERで、上側が一箇所とんがった形か平坦な形か、といったチョイス。 付けるときに下側に計測点があるのでリングの向きが重要なため分かりやすくするためにも上側の形を少し変えた形状になっています。
本家の方で買うとリングのサイズを測る Oura Sizing Kitも同時に買うことが出来、 最初にSizing Kitを送ってもらってサイズを決めたらWebでサイズを入力して送ってもらう、という形になります。 おそらく本家の方でSizing Kitだけ買うことは出来ないと思います。
Amazonでも売ってますが、こちらは直接本体の購入とは関係なく買う感じです。
なのでAmazonで買って、と言うのが良さげなんですが、 値段が上のだと2780円となってますが、本家だと$5です。
しかも、キャンペーンとか書いてなかったんですが、私が買った12月初旬には このSizing Kitの料金還元を行っていたようで、購入後にメールで届いた明細書で $5引かれてただになってました。
今回買ったのはBlackのHeritage型のものですが、 値段的な部分でまとめると、一番安いBlack/Silverのもので
- 本家
- 本体: $299
- Sizing Kit: $5 (ただし今?ならただの可能性も)
- 送料: $15 (Sizing Kitは別送だが別送料はかからない)
- 関税: 2,800円
- Amazon.co.jp
- 本体: 49,880円
- Sizing Kit: 2,780円
- 送料: 無料
- 関税: なし
という感じで、色々含めても2万円程度の差があります。
本家の方からはDHLで送られてきますが、
- Sizing Kit: 土曜の夕方に頼んで水曜に届いた
- そこから1日一番良さげなやつを着けて感触を試す
- 本体: 木曜の夜に頼んで次の週の火曜に届いた
といった感じでした。
を見るとSizing Kitが注文から1~2週間、本体でサイズを決めてから1週間位、と書いてありますが、 日本でもそれよりもだいぶ早く届いてくれてました。
本体の受け取りの時に関税の支払いを行う必要があるので現金を用意しておく必要があるのがちょっと注意すべきところ(なるべくお釣りが無いように)。
なので最初に頼んでから1週間ちょっとでした。
指輪のサイズが分かっていて(9号とか10号とか、USサイズでの表示になっています)、 一刻も早く欲しい人はAmazonで頼んでも良いかもしれません。
ただ、本家に注文する場合でもSizing Kit無しに直接頼むこともできるので どうしたって英語でやり取りするのが嫌、というのでなければ本家で良いとは思いますが。
日本語のヘルプはありますが、 ここからでも注文に進むと英語の注文になります。
はめてる時の違和感
Oura Ringはなるべくなら人差し指、中指、薬指のいずれかにはめると良いとされています。 親指や小指でも動作するけどね、とも。
いずれにしろ付けっぱなしにするものなので左右も含めて一番違和感がないところにすべきです。
他の指輪との兼ね合いもあるので、一番良く着けられてるのは左の人差し指かな、といった感じです。 もしくは右手の人差指。
結婚指輪代わりに薬指に付けてる人も居るのだとか。 (まあそれはそれで夫婦で有りだとするなら有りかな、とも思いました。)
この辺、Sizing Kitを使うと単に指の大きさを測るだけでなく着け心地的なことも見ることが出来るので できればSizing Kitを使ってサイズと着ける指の調整をしておいた方が良いと思います。 (2, 3日いろいろな指、サイズで試しても良いと思います。)
私は左の人差し指に着けています。
ちょっとした指輪、に比べるとかなり幅があり、また厚みもあるので 着け始めは流石にかなり違和感を感じました。
ただ、キーボードを打ったりする分には全く気にならないし、 色々と生活をしていて特に問題になることは今のところありません。
防水なのでお風呂や水泳するのも着けたままで問題なし。
なので普通の指輪みたいにホントに付けっぱなしに出来ます。
ただ、傷ついてしまうのが嫌なので、硬いものがガツガツ手にあたるようなことをする場合には外した方が良いです。 洗い物なんかでもあたりますが、私はそのくらいはもう気にせず使ってます。
多分1年後くらいに結構傷ついてしまっているとは思いますが、そういったことを気にして生活が崩れる位なら使うべきじゃないな、とも思うので。
ということで、今のところは着けてる違和感はほとんどなし、といった感じです。
少し気になる点としては、今でも少しリングの内側が蒸れる感じはあって 時々ズラして右手でぬぐって、みたいなことをするんですが、 夏場になると蒸れる感じの気になり度が上がるかな、とは思ってます。
見た目的には少し大きめなリングなので結構目立ちます。 時計と違って必ず見えてしまうところにあるので、人には必ず見える感じになります。
その辺りは好みになってきますが、個人的には悪い気はしてないです。 人と話してるとやはり結構気づかれますが、今までしてなかったようなのを着けてるわけなので、 割と皆、ウェアラブル的なものなのか?ということで聞いてきてくれます。
充電
唯一、電化製品なのでどうしても充電する、という作業は出てしまいます。
バッテリーは4~7日間持続する、となっています。
実際数週間使ってみた感じでは100%から20%に落ちるまでに大体5日位でした。 充電は1時間20分ほどで満タンになる感じ。
20%以下になると睡眠時の測定とかが上手く出来なくなるらしいので、20%になる前に充電しておく必要があります。
今のところはバッテリーが少なくなってきた、という通知を携帯で見て 充電、といったことをしていますが、外出する時に低くなってるとその一日の途中で切れてしまう可能性もあるので、 できれば少しずつ充電しておいた方が良いとも書いてあります。
習慣的にお風呂に入るときに充電しておく、とかにすると良いのかも。
ただ、そういったバッテリーを少しずつ充電するのはあまりバッテリー自体には良くないのでどうなのかな、とも思いますが。
この辺も余り気にするようだと嫌なので、バッテリーの残量に関しても余り気にせず 適当に充電しておくようにしたいとは思ってます。
半年、1年後にどれくらい持つか、というのはきちんと確認したいところ。 (ざっとググった感じでは1年くらいだとそれほど大きなヘタリは感じない、というのが大半でした。)
指にはめながらでも勝手に充電できるような物ができればすごいんですが。 (例えばスマホがモバイルバッテリー的なものになって、そこからワイヤレス充電で スマホをいじってるとついでに充電される、とか。。。)
測定できるもの
といった感じでWithings Sleepと同じような測定ができます。
Withings Sleepとの違いとして、まず体温が測れる点があります。 体温に関しては37℃、とか出るわけではなく、一定期間平均値からどれだけ違うかの+/-な表示になります。 それでも毎日体温測ったりもしないので勝手に測ってくれるのはかなり良いです。
また、Withings Sleepでも心拍数は測定しますが、心拍変動のような細かいところまでは見れないので、 この辺はウェアラブルな分より正確に取れるのかな、という感じがします。
あと大きな違いとして、当たり前ですが特定のベッド以外でもちゃんと測ってくれること。 ソファーで昼寝したり、また今はあまり無いですが、外泊したりする場合にもちゃんと記録が取れるので、今まで記録漏れがあった所もかなり解消されています。
- 昼間に測定するもの
- 休息期間
- 心拍数などから予測
- アクティビティスコア * 歩数、消費カロリーなど
- 休息期間
この辺りはまさにウェアラブルでないと取れない情報です。
歩数、に関してなんですが、振動を見て計測している様ではあるんですが、 計測結果を見るとかなり多めに出ていて、おそらくキーボードを叩いている物が結構入っている可能性があります。 同じようなことが書かれたブログもチラホラ見られたので多分そういった誤検知は結構ありそう。 タイピングするたびにカウントされてる、というわけではなさそうですが、1日で1~2000歩、多いイメージ。
なので、消費カロリーなどについて、特に指先を使った作業が多い人は余り信用できない部分があるかもしれません。
ただそれ以外に心拍数や位置などを見ながら余り動いてないと、 「足を伸ばしてみませんか」などの提案をしてくれるということもあるので、 タイピングが歩数と数えられてていても常に動いている、とは思われてない(?)ようです。
睡眠についてWithings Sleepとの比較
結構長く寝た時のOura RingとWithings Sleepの計測の違い。
- 睡眠状態
Oura Ring:
Withings Sleep:
まず、寝始めのところで、開始時間の表示は違いますが、Withingsの方も最初、起きている、という状態で計測は始まってるのがわかると思います。 よく寝た割には寝付きは悪かったようで。。。
ただ、Withingsの方に記録された”眠るまでの時間”は25分になっていました。
一方でOuraは1時間位早く睡眠状態っぽくなってて、最初は起きてるような表示にはなっていますが、”入眠潜時”という項目は8分になっていました。
睡眠時間も
- Oura Ring: 8時間57分
- Withings: 8時間12分
と、恐らく最初の眠るまでの所の計測で結果が変わってるようです。
一方で熟睡時間、を見てみると
- Oura Ring(熟睡): 1時間6分
- Withings(深い眠り): 54分
と、かなり似たような結果になっていました。上のグラフを見ても計測結果は結構一致していて、 2つを見るとそれなりにちゃんと測ってるんだな、と思えます。 そんな中でやはりOura Ringの方が多少細かく計測できている感じはあります。
睡眠時間に関してはどこからを睡眠とするか、という定義的な違いなので、その辺は見る側で理解して使う必要がありそうです。
Withingsの方は実際にベッドに重みがかかったら計測、ということなので、最初と最後がかなり正確に測れるのは分かりますが、Oura Ringも指からの計測だけで同じ様に睡眠と判断して測れてるのはなかなかすごいな、と、思った以上でした。
- 心拍数
Oura Ring:
Withings Sleep:
心拍数の方もかなり一致していて、平均心拍数は64bpmと全く一緒でした。 ちょっと2つのグラフが見にくいんですが、 Withingsの方は右側にあるY軸のグリッドの高さを示す数字が線の下側、 Ouraの方は線の上側、にあります。
なのでパット見Oura ringの方が全体的に低そうに見えますが、実際には全体的に同じような高さになっています。
この他、 睡眠の質、的な指標も両者とも出してくれますが、上の日は100点満点中でWithingsが90、Ouraが91を示していました。 他の日も、低い60位を示している様な日でも大体+/-5位の中で合っていました。 これは熟睡(ノンレム睡眠)の割合や下にある心拍数などから出していると思うので、 それらが大体合ってるので睡眠の質、の指標も同じ様になってるみたいです。
Oura Ringの情報の見方
Oura Ringで取得した情報はスマホのアプリで見たり、 Webからも見ることが出来ます。
Oura Ring自体はBluetoothでスマホに情報を送っているだけなので スマホに情報が入ってからクラウドに同期する、という感じ。
アプリもかなり見やすいですが、Web版はいろいろな指標をグラフで重ねたり
週単位、月単位などで見たりが簡単に出来て、少し詳しく分析してみたい、という場合には アプリとまた違って良いです。
また、Web版のページからDeveloper 用のページに行くことも出来、ここで アプリケーションを登録してClient ID/Client Secretを取得してOAuth2認証を行うようなものを作るか、Personal Access Tokenを直接取得して使うことでAPI経由でOura Ringの情報を取得することが出来ます。
OAuth2認証用のアプリも10個まで登録できます。 (Withingsは1つしか作れない。)
WithingsのデータをGASを使ってAPI経由で取得してGoogle Spreadsheetsに保存する、ということを以前やってみました。
これと同じ様にOura Ringでもやってみようかと思いましたが、 Withings Sleep同様、全部取ろうと思うとかなり細かいデータになって面倒なので、 とりあえずは良いか、と思って辞めました。
一応APIを使ってデータを取得するサンプル見たいのは下に作っています。
後はOura APIのドキュメントを見ながら 欲しい情報を取ってくればよいかと。
Oura Ringを辞める時に全部データを取っておきたい、という場合にはWebから 簡単にExport出来るので、ただデータを取っておくだけのためならそれで十分かと。
ホントは、部屋の温度とか、別に取っているデータとかも色々合わせて 体の状態を見れるようになると面白いんですが、まあそのうちやるかもしれないしやらないかもしれない。
IFTTTの連携はない
1つ残念なのが今の所IFTTTとの連携が無いこと。
Withings SleepはIFTTTとの連携があって、ベッドに入ったときとか出た時をトリガーに 電気を消したり付けたり出来ます。
同じようなこと出来ないかな、と思ったんですが、今の所連携はない模様。
Withings Sleeptと違って、ベッドに入る、出る、といったきちんとしたトリガーにはならないので 電気を操作したりするのは確かにあまり良くないかもしれません。
とはいえ何か出来たらうれしいな、とは思うんですが、今のところはIFTTT経由での連携は出来ないようです。
APIで情報は取れるので、なにか変わったらなにかする、みたいなことを定期的にAPIにアクセスして行う、ということはやろうと思えば出来るかと。 (とはいえ、どれくらいの頻度でアクセスできるかわかりませんが、やって1分毎にみるトリガー、とかが限度だとは思いますが。)
Oura RingがあればWithings Sleep要らないかな、とも思い始めてましたが、 ベッドに入ったら電気を消す、というWithings Sleep + IFTTT + Nature Remoな操作が家のIoT化として結構気に入っているので、それだけでもWithings Sleepを使う意味はあると思ってます。 (後から敢えて買う、ということはしなかったと思いますが。。。)
まとめ
指輪型のウェアラブルデバイスOura Ringを使い始めました。
家の中のIoT化を色々進めたり、Raspberry Piで家の中の計測を記録したり出来るようになった中で、 自分の状態の記録、というのをもっとしたいな、と思っていたので、遂に、といったところ。
睡眠に関する計測に関してはWithings Sleepとの比較でかなり一致していて、 両方とも結構ちゃんと計測してるんだな、とわかって良かったです。
歩数やアクティビティに関しては少し計測の仕方の問題があるかな、とも思いますが、 相対的な物を見れば、実際歩数なども納得が出来る数字が出ているので そういった見方をすれば意味のある情報としてちゃんと使えるかな、と思ってます。
おもちゃとしてはちょっと高いですが、思った以上にちゃんと計測できるし、 腕時計型のウェアラブルに比べて常時着け続けられやすいものだと思うので 個人的にはかなりおすすめです。
追記: 2022/08/03
現在はGeneration 3を新たに買って使っていますが、 Oura Ring Generation 3の $40オフオファーが出ています。
買ってみようかと思ってる人は下記のこのリンクからどうぞ。
追記ここまで