Macで使ってるEvernoteが最近終了時にきちんと終了できずに 強制終了が必要になったり、 やたら重くなってストレスと感じてたんですが、 数日前から同期が止まっているのに気づいたのでそれを直した時のメモ。
状況
Evernoteの不具合はこんな感じ。
- ずいぶん前からMacを終了しようとした時にEvernoteが終了できずに止まって、 強制終了させないといけなくなった。(ほとんど毎回。)
- ノートを開いたりするのがやたら遅い。編集も重い。
- 数日前から同期が出来なくなってる。
- ヘルプにあるアクティビティログを見ると
20XX/XX/XX XX:XX:XX:XXX E|*** __74-[ENLinkedInTokenManager fetchSharedLinkedInCredentialIfNecessaryAndWait:]_block_invoke_2 | TTransportException: Could not make HTTP request
こんな感じのエラーが出てたりする。
- ヘルプにあるアクティビティログを見ると
- アプリ自体のアップデートを試してみると失敗する。(アプリはAppStoreから入れたものではなく、 Caskで入れたもの(直接dmgを取ってきてインストールしたもの。)
こんな所。
最初Evernote側の問題かと思ったのですが、Webクリップしたものとか、 Webバージョンで見るときちんと同期がとれてたので単にMacのアプリの問題です。
解決法
取り敢えずアプリ自体を再インストール。Caskなので
$ brew cask uninstall evernote
$ brew cask install evernote
ここでインストールするときに何故か一時、何度やってもダウンロードに失敗してましたが (ウェブから直接ダウンロードは出来た)、 しばらくしてからやったら出来たので手元のネットワークが妙な状況に陥ってただけなのかと思います、多分。
再インストールして開いてみましたが、やはり同期は出来ず、 アップデートも失敗します。 (アプリ自体は最新ですが、アップデートの確認で失敗している模様。)
AppStore版 1 でも入れてみようかと思いましたが、 丁度AppStoreが落ちてる影響もあって 2 出来なかったのでやってませんが、 基本同じ物なので意味は無かったでしょう、と。
アプリ自体を再インストールしてもダメだったので、設定ファイルとかを 一度消してみようと思い、取り敢えずどんな設定ファイルがあるのか調べるために AppCleaner に突っ込んでみると
- ~Library/Preferences/com.evernote.Evernote.plist
- ~Library/Caches/com.evernote.Evernote
- ~Library/Application Support/com.evernote.Evernote
- ~Library/Application Support/Evernote
等が上がってきました。
~Library/Application Support/Evernoteがサイズが最大で6GBくらい。 ~Library/Application Support/com.evernote.Evernoteが2.5GBくらいあります。
~Library/Application Support/Evernoteの方にノートが入ってるんだと思ってたんですが、
この中にはquick-note
というディレクトリだけで、
これはタスクバーからぱっとノートを作る機能のテンポラリーなノートの様で、
これ自体は小さなものです。
他に無いのになんで大きいのか、と思ったら、
Evernote/.Sparkleという隠しディレクトリがあって、
これが6GBくらいあります。
中を見てみると数字のディレクトリが沢山あって、
$ du -s -m .Sparkle/Evernote\ 451348/*
166 .Sparkle/Evernote 451348/Evernote.app
73 .Sparkle/Evernote 451348/Evernote_BETA_6.0.7_Beta_1_451348.zip
こんな感じの物が。どうもこちらはアップデート用のファイルが残ってる模様。 なのでこちらを移動させたりしても何も影響ありません。 (ちょっと大きくて必要ないので作業後にこのディレクトリごと消しました。)
~Library/Application Support/com.evernote.Evernoteの方には accounts/www.evernote.com/xxxxxx/contents/… の下にファイルが沢山あって、これらがダウンロードされたノートなんだと思います。
取り敢えずこのフォルダを置き換えるために、まず、現状Macの中で作って 同期されてないノートをエキスポートしておきます。 その後、Evernoteを終了して、
$ cd ~Library/Application Support/
$ mv com.evernote.Evernote com.evernote.Evernote.old
としてからEvernoteを立ち上げてみると、ノートが一枚もない状態で 立ち上がって同期を始めました。 アカウント情報とかは ~Library/Preferences/com.evernote.Evernote.plistか他の所にあるみたいで、 単にノートが何もない状態からのスタートになった様です。
これで暫く同期が終わるのを待って(2GB程度あったので1時間弱位。。。) 見てみると、今まで同期できなかった物もダウンロードされていました。
その後、先ほどエキスポートしたものをインポートしてみると、 きちんとサーバーにアップロードされました。
また、アプリのアップデートを試してみると、きちんと最近のものだ、 と言う内容のポップアップが出ました。
また、元々 ~Library/Application Support/com.evernote.Evernoteは2.5GB 程度ありましたが、新しいものは2GB程度でちょっとサイズが減っています。
最初、ゴミ箱に入ってるものが無くなったのかな、と思ったんですが、 実はEvernoteではゴミ箱に入れたのもの同期されてる様で、 関係ありませんでした。 (これまではゴミ箱に入れるとそのローカルマシンにだけ残るものだと思ってましたが、 他の端末でゴミ箱を見ても同じものが入ってました。)
なのでこの500MB程が何なのかは謎ですが (Cacheも他の場所にあるわけで)、 取り敢えず快調に動く様になりました。
終了時にスタックすることもなく、 また、動作もかなりストレス無くノートを見たり編集したり出来る様になりました。
というわけで、Evernote for Macが同期しなくなったりした場合、
- ローカルで編集したり新たに作ったノートで同期がとれてないものがある場合は それをエキスポート。
- アカウント設定などをやり直したくない場合は
~Library/Application Support/com.evernote.Evernoteを削除するなり
移動させるなりしてEvernoteを再起動。
- アカウント設定をやり直すのも苦でなければ AppCleanerとかを使って一度全てキレイにしてから再インストールして 再設定する。
- 新たな環境で同期できたら、エキスポートしたノートをインポート。
という作業をすれば快調になる可能性があります。
また、直接今回の問題に関係ないですが ~Library/Application Support/Evernoteにはアップデート用のファイルが溜まっていて、 1年も使わないでも6GBも使っていたので、 ディスクが圧迫されてる場合はこのディレクトリをチェックして 削除すると大分ディスクが救われることもあるかと思います。