Firefox 48がリリースされ更新できる様になっています。 今回のアップデートは結構色々な機能が入ったり大きな変更が入っているようです。
Firefox 48
ここでは主にデスクトップ版に関しての話です。
Electrolysis (e10s)
FirefoxではElectrolysis (e10s)と呼ばれるマルチプロセス機能を開発しています。 この機能によりあるページ閲覧中にハングアップしたりしても 他の部分は通常通り動き続けることが可能になります。
今回の48から一部のユーザーに提供されています。 アドオン等をインストールしていると使えないようです。
Firefox 48から一部環境でマルチプロセス機能(e10s)が有効化 Firefox 53で完全実施へ - Mozilla Flux
有効になっているかどうかはabout:support
ページを開いて
アプリケーション基本情報にあるマルチプロセスウインドウという
項目を見て、1/1(有効)
とかになっていれば有効です。
無効な場合は0/1(無効)
とかになります。(数字の分母は開いてるウィンドウの数。)
現状アドオンを入れていると通常は有効にならない機能ではありますが、 アドオンをテストした結果をまとめている以下の様なサイトも有ります。
まだunknownなものも多いですが、 compatibleと判断されているものに比べると incompatibleなものはほとんど見つかってないみたいです。 が、下に書く通りちょっと信頼性がないかもしれません。
この機能を無理矢理有効にする方法もあり、
about:configで
rowser.tabs.remote.force-enable
という値を探して、無ければ真偽値
を持つこの名前のものを新規作成し、
値をtrue
にします。
Latest topics > Firefoxのマルチプロセス機能を強制的に有効化する方法まとめ - outsider reflex
上によると、この設定はアクセシビリティ機能が動作している際に マルチプロセス機能を避けるという機能を回避するものとのこと。
他に
extensions.e10sBlocksEnabling
、
extensions.e10sBlockedByAddons
という値をアドオンがあることを無視するオプションとしてfalse
にする、
ともありましたがこれらはtrue
のままでも有効になりました。
また、rowser.tabs.remote.autostart
をtrue
にする、
という項目もありますが、この値もfalse
のままでも有効になりました。
有効になった、と言ってるのは
about:supportで
マルチプロセスウインドウ項目が1/1(有効)
とかになっているのを確認して、です。
この環境でちょっと触ってみましたが、 差し当たり、 LastPass のアドオンが動きませんでした。 常にネットワークに接続してない、と判断されパスワードが入手できない状態に。
これに関連するのかもしれませんが、 Vimepratorで表示させてる下部の情報部分に、
TypeError: 'stopPropagation' called on an object that does not implement interface Event.
みたいなエラーが結構な頻度で出ていました。 具体的にどこに当たるのか分からないので、 VimperatorでのエラーかもしれませんがLastPassのエラーに同期してるような感じもしました。
その他、全体的に動作が重くなってまともに使える様な感じではありませんでしたので
取り敢えず
rowser.tabs.remote.force-enable
をfalse
にして
マルチプロセスを無効化しておきました。
検証署名されていないアドオンはインストール出来ない
これまでも通常は署名の無いアドオンなどはインストール出来ない様になっていましたが、
about:configから
xpinstall.signatures.required
という値をfalse
にすると
チェックを飛ばしてインストールできていました。
この機能は48で無くなり署名のないアドオンはこの様な方法ではインストールできなくなりました。
上のポストで47の時にVimperatorが動かなかったので、 GitHubにある署名なしのものをインストールしていましたが48では動きません。
Vimperatorに関しては既(というか上のを書いた直後)にきちんとFirefoxの アドオンサイトに署名付きのアップデート版が出ているのでそれを入れてあげればOK。 (インストールすると署名なしの手で入れたものでも上書きされます。)
JavaScript String.prototype.contains()メソッドが削除された
JavaScript関連の変更などは以下にまとまっています。
いくつかメソッドが追加されたり削除されたりしていますが、
StringのString.prototype.contains()
メソッドが削除されています。
文字列の中にある文字列が含まれているかどうか調べるメソッド。
そのままString.protorype.includes()
メソッドで置き換えることが出来ますが、
Vimperatorの設定ファイル.vimperatorrcの中で
一部このcontains
を使ってるところがあってそのようなメソッドは無い、と
怒られてしまいました。
includesに置き換えてきちんと動くように変更しておきました。
about:configなどはリンクから開けない?
ちょっとこれを書いてて気づいたとこですが、 以前は about:configとかリンクを作ると コレをクリックすることでabout:configページに飛べたと思うんですが、 今やってみると反応しません。 about:supportも同様。
セキュリティー的な観点からリンクからは開けないようになった?のでしょうか? (もしくはこれはウチだけで他では開ける?)
開けない場合は直接ロケーションバー等に入力すれば各ページが開けるはずです、一応。