MacではFinderでファイルを選択してSpaceを押すと 中身を簡単に表示できるクイックルック機能がありますが、 この機能をプラグインを導入することで拡張してコードをハイライトしたり マークダウンをHTML表示したりすることが出来ます。
クイックルック用プラグイン
プラグイン例としてMarkdownファイルをクイックルックするとHTMLに変換して ブラウザで見える様に表示してくれるqlmarkdownというものがあります。
実際にインストールするのは.qlgeneratorという拡張子をもったアプリみたいなもので、 これはReleases から直接ダウンロードすることが出来ます。(QLMarkdown.qlgenerator.zip)
これを解凍して出来たQLMarkdown.qlgenerator を~/Library/Quicklook/に入れ、ターミナルから
$ qlmanage -r
を実行すると新しいプラグインが認識され、 Markdownファイルをクイックルックすると
こんな感じでタイトルとかが大文字になったり、 外部から引っ張ってくる画像なんかもちゃんと表示されます。
また、この表示中の青い部分のリンクになる部分をクリックすると ブラウザでそのページを開く事もできます。
こんな感じでプラグインを ~/Library/Quicklook/(もしくはシステム全体として/Library/Quicklook/ の下に入れるとクイックルックを拡張できます。
Homebrewで一気に色々入れる
色々なプラグインが公開されていますが、 それらをまとめて紹介しているGitHubのレポジトリが多くのスターを集めています。
readme.md(+画像)だけ(かつ読み物とかawesomeリストとかではない)のレポジトリですが現時点で1万スターを超えています。
ここで紹介されているコマンド:
$ brew cask install qlcolorcode qlstephen qlmarkdown quicklook-json qlprettypatch quicklook-csv betterzipql qlimagesize webpquicklook suspicious-package quicklookase qlvideo
を行うことでクイックルックを一気にリッチに進化させることができます。
全ては上のレポジトリで確認してもらえばと思いますが、
- MarkdownのHTML表示
- プログラミングコードをハイライトして表示
- JSONファイルをハイライトして表示
- CSVをテーブル表示
- Zipファイルの中身を表示
などが出来る様になります。
もともとのクイックルックの機能もかなり強力で 単なるテキストの表示から画像表示、ビデオも見れたりしますが これらのプラグインを入れることでさらに色々と出来る様になります。
上に載ってないのだと
jendas1/jupyter-notebook-quick-look
(Homebrewでbrew cask install jupyter-notebook-ql
)を入れています。
他にもDropboxを入れると DropboxQL.qlgeneratorというのが入ります。 Dropboxでプレビューできる様なファイルをクイックルックで見れるようにするものだと思うのですが、 現在では画像とかはほとんど見れますし、ちょっとどういう機能が加わるのか分かりませんが、 逆に問題になることもあるみたいです。
preview - Why can’t I see thumbnails in the finder? - Ask Different
Dropboxのフォルダ内でクイックルックが上手く動かない時はちょっとこの辺気にして見ると分かるかも。
まとめ
クイックルックはWindowsと比べてMacで便利だなと思う機能の1つです。 なのでそれをさらに拡張出来るとかなり便利になります。
上記プラグインのインストールはHomebrewがあれば一瞬で出来ますし 入ってても悪いことはないのでとりあえずでも入れておいて良いと思います。
ちなみにWindowsではデフォルトではこの機能は勿論ありませんが、 エクスプローラー上でSpaceを押すと中身が見れる様に なるアプリも開発されています。
Mac版に比べると対応ファイルや動作にちょっと足りなさも感じますが やはりSpaceを押すだけでぱっと中身が確認できるのは 便利なのでMacを使ったことがない人でも一度入れて試してみるべきかと。