最近のWindowsアップデートによりまた設定の項目が色々変更されたようなのですが、 再び入力言語に関する設定が変わって余計なものを勝手に加えたり 簡単に消せないようになっていました。
以前の話
2017年ころに まだWindows 10だった頃ですが Fall Creators Update という大型アップデートが入った後に同じような問題が起こっていました。
問題は
- 言語バーに設定していた日本語入力以外のキーボード入力が加わっている
- 設定を見に行ってもこれらの入力は入っていない(ので消しようがない)
という状態でした。
このときは一旦英語を入力言語に加え、該当するキーボード入力を加え、それらを再度削除していくことで消すことが出来ました。
今回起こった問題
現在のシステムバージョンは
- エディション: Windows 11 Home
- バージョン: 22H2
- インストール日: 2023/03/10
- OSビルド: 22621.1265
- エクスペリエンス: Windows Feature Experience Pack 1000.22638.1000.0
です。インストール日は3/10ですが、 このバージョンの公開日は2/14だそうです。
2023 年 2 月 14 日 — KB5022845 (OS ビルド 22621.1265) - Microsoft サポート
少なくともそれ以降に何度かは再起動した気もしますが、届いたのは結構時間がかかったのか、それとも何か競合してて再起動時のアップデートに失敗していたのか。 余り気にしてないためあれですが、いずれにしろ現状このバージョンで問題が起こりました。
もしかするともう少し前のアップデートがトリガーになっている可能性もあります。
起こった問題は 普段はGoogle日本語入力だけを使っている環境で、
- Microsoft IMEが言語バーに加わっている
- 言語入力に関する設定が変わりすぎててGoogle日本語入力が設定されている場所すら発見するのに時間がかかった
- やっと見つけたもののGoogle日本語入力だけがりすとされておりMicrosoft IMEが削除できない
という、既視感のある内容。
今回は日本語入力はできるので最初すぐには気づきませんでしたが、 変換候補とか、そもそも変換の表示とかがぜんぜん違うので何かおかしいと思って言語バーをみたら Google日本語入力でないなにかがありました。
最初、アップデートか何かに失敗したりしてGoogle日本語入力を間違って削除したか、と思いましたが、 見てみるとリストにはあり、Microsoft IMEが別途加わってそっちがデフォルトとして使わているだけでした。
試行錯誤
似たようなことだから同じように一度加えて、とかですぐ治るかと思ったら、 そもそもどこでやるのか全く分からずなんども設定の中を行き来してしまいました。。。
まず言語バーからはその他キーボードの設定というページに飛べますが、 ここは設定の起動ページからは時刻と言語言語と地域 で行ける場所になります。
何故か以前は地域と言語だったものが言語と地域に。。。
ここから目ぼしい場所として入力キーボードの詳細設定のページに行き、 そこに規定の入力方式の上書きという項目があったので、 それを言語リストを使用します(推奨)から日本語 - Google 日本語入力に変更してみました。
この時点でなぜかここにはMicrosoft IMEは無し。
で、この変更では特に何も起こらず。
この設定自体はWidows10の頃からある設定で、あくまで既定の入力方式なので言語リストそのものを変更する必要があります。
同ページから行ける 言語バーオプションとかに飛んで見ると**入力言語のホットキーで Google日本語入力へ、と共にMicrosoft IMEへ、のホットキー設定が何故かありましたが ここは変更のためのホットキー設定なので特に関係なし。
ここから入力に行って、関係ありそうでクリックして行ける先が他に言語と地域しかないのでそれを押すと 元のページに戻るという。。。
何度か行ったり来たり、 再び言語バーから設定を開き最初の言語と地域に戻ったり。
以前は地域と言語の言語の部分にある日本語とかのブロックをクリックするとその設定ページに行けていたし(多分)、 今でも他のブロックは基本的にそのブロックをクリックすると次の設定項目ページに行けるので、 言語と地域にある日本語のブロックをクリックするも何も反応せず、でどこか他に何か設定があるのではないかと探していました。
結局何も見つからないわけですが、この日本語のブロックをよく見ると右側に3点リーダーがあり、ここをクリックすると 言語のオプションというページへのリンクが。。。
今回うまく行った方法
設定時刻と言語言語と地域 日本語ブロックの右の3点リーダーをクリックして表示される言語のオプション へ行きます。
ここにキーボード設定があり、インストールされているキーボードとしてGoogle日本語入力がありました。
再びここにもMicrosoft IMEはないわけですが、キーボードの追加を見てみるとMicrosoft IMEがあり、 一回追加して、右側の3点リーダーから削除を選んでやると 言語バーからもMicrosoft IMEを削除することが出来ました!
表の設定と裏の設定
ちなみにMicrosoft IME削除後は言語バーオプションからも消えていました。
設定から見える表向きの設定項目と 裏で実際に動いている部分に差があるというバグは明らかなんですが、 どうやら昔のコントロールパネル的な部分はWindowsの現状の状態にリンクして 項目が表示されることもあるようです。
設定のページはモダンな感じで、以前のコントロールパネルに比べるとUI的な意味では 取っつきやすい感じにはなっていますが、どうも色々とラップしてる段階で うまく実際の状態と剥離してしまうこともあるみたいです。
設定は以前のコントロールパネルと違って、macOSの大部分の設定のようにOKを押さなくても即時に反映されたりもします。
そのあたりもあって色々と間に機能が入ってるんだろうな、とは思いますが、バグの温床となっている感じ。
特に言語周りはそれぞれの言語ごとにデバッグしないといけないので問題が見つかりにくい部分だとは思いますが、 根本的なところは以前と同じだし、言語以外の他の部分でも気づいてないだけで起こってる部分はあるのではないかな、と思うのですが。
まとめ
基本的に前回と同じようなバグです。
今回はアップデートの際、言語で日本語を使っていることはそのまま引き継げたようですが、 入力キーボードの設定はデフォルト値として日本語だとMicrosoft IMEがあり、 これは勝手に入ってしまう状態になってしまっているようです。
前回のバグと同様、これ自体は意図としていないもので、実際に設定項目ではMicrosoft IMEはありません。(表向きの設定自体は以前のものをきちんと引き継げている。)
問題は表面的な設定が引き継がれているにも関わらず裏で言語リストに加えられてしまっているために 表面から直接削除することが出来なくなってしまっていること。
ただし一回設定で加えてあげることでこの設定のおかしな状態が実際の状態と整合性が取れ、削除できるような状態にもなる、と。
同じようなことが以前も起こったし、 Macでも同じようなことは起こっていたのでなんとなく察しはつきましたが。
ただ、設定項目が無駄に分かりづらくなっていたのが(似たような設定なのに微妙に違うというのも)また面倒さに拍車をかけていました。。。