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OS X 10.10 Yosemite: The Ars Technica Review (English Edition)

OS X Yosemiteの配布が始まったので 手元のMacをアップグレードしてみました。

アップデート前にすること

色々な所で言われてますが、Yosemiteにアップグレードしようとする際、 /usr/localフォルダに色々と物が入っていると異常に時間がかかる、 といった現象が起こる様です。

アップグレードする際にそこに入ってる物を一旦退避させて元に戻す様な作業をするのですが、 それにムダに時間がかかってしまうようです。

/usr/localにはHomebrew関連のファイルが入っていたり その他アプリによってインストールされたりするものとか色々入っています。

特にHomebrewを多用してると沢山ファイルがあるかと。(手元のMacには掃除した後でも5GB以上ありました。)

ここに大量のファイルがあっても単に時間がかかるだけですが、 場合によっては10時間とかかかったりするようなのでファイルを退避させてからアップグレードしました。

$ cd ~/
$ sudo mv /usr/local ./

多少時間がかかってもそのまま行ったほうが色々面倒が起こる可能性は減りますが、 少なくともbrew cleanupなどして余計なファイルは消しておいた方が良いです。 (関係無いですが下の記事を見て初めてbrew leavesという インストールされたリストの中から、依存関係のトップのものだけを表示する 便利コマンドを知りました。)

Faster Mac OS X 10.10 Yosemite Upgrades for Developers – Jim Lindle: (https://jimlindley.com/blog/yosemite-upgrade-homebrew-tips/

ただし、bashやzshみたいなシェルみたいな基本的な物をHomebrewで入れていたりして それらを使う設定にしてる様な場合は、 退避させる前に/usr/localがなくてもターミナル等でコマンドがきちんと 動かせる様な環境にしておくことが必要です。

これでApple StoreからYosemiteをダウンロードしてきて指示に従って インストールすると殆どの環境設定などが引き継がれた形でスタート出来ます。

最初に立ち上げられたらまずは上の物を元に戻しておきます。

$ ls /usr/local # check that /usr/local doesn't exist
$ sudo mv ~/local /usr/local

これでインストールした結果、最初に20分程かかると出てましたが、 実際にそれくらいの時間でインストールが終わりました。

Mac - Yak shaving in Yosemite - Qiita

Mac - Yosemiteをインストールする前に/usr/localをどこかへ退避して時間短縮(ただしインストーラ任せの方が安全) - Qiita

今回はまだ使い初めてそれ程時間経ってないのでそのままアップグレードしましたが、 使ってて不具合が多ければクリーンインストールをするかも。

How to Clean Install OS X Yosemite

アクセシビリティが外れてる?

アップデート後、最初の起動時にログイン項目に入っているアプリが 立ち上がろうとして Enable access for assistive device's is not enabled. みたいなポップアップが出て セキュリティーの問題で立ち上がりませんでした。

madrubywarning

見てみるとセキュリティーとプライバシープライバシーにある アクセシビリティの中に設定していたアプリが消えていました。

全部ではないんですが、複数項目が消えてました。 (きちんと確認してないですが、多分/Applicationsにあるアプリは残っていて、 ~/ApplicationsにHomebrew-Caskで入れた物が消えてた感じです。)

ですが、これらを追加しようとしても上手くいかず、困ってましたが、 一度再起動したらまたそれらのアプリがアクセシビリティに加わってました。。。

なんでかは分からないですが、取り敢えず上の/usr/localの移動くらい行ったら 一度すぐに再起動しておいた方が吉です。

メニューバーが黒く出来る様になった

前にLionの頃にはMenuBarFilterというアプリを使ってメニューバーを白黒反転させてましたが、 Mavericksにアップグレーとしてから使えなくなってました。

Mavericksへアップデート

色々みてみてそのうち試してみようと思ってましたが1 、 そんな中YosemiteではOSの機能としてメニューバーを反転出来る様になりました。

システム環境設定一般の所に メニューバーとDockを暗くするという項目が追加されています。

menubardark

これを使うとこんな感じで簡単に白黒反転出来ます。 ただし、この場合にはDockの方の背景も一緒に黒っぽくなります。 (今はDockは普段は隠す設定にしてるのでどちらでも良い。)

menubar

OSに入ってるBluetoothやWifiの表示がきれいに反転するのは分かりますが、 Dropboxなんかも綺麗に反転してます。

Dropbox.appの中を除いてみても白いメニューバー用アイコンが有るわけではないので、 OS側で自動的に反転させているようです。

一方で左から4番目にあるのがTeamViewerのアイコンですが、色が反転されずに 見えづらくなってます。

どうも、Dropboxの方ではメニューバーにTIFF形式のファイルを使っていますが、 TeamViewerの方はPNGを使っていてそれが分けてる様です。

取り敢えずそれ程クリティカルなものでも無いので アプリ側で対応してくれるのを待てば良いかな、と。 どうしても必要なものだったら直接アプリの中のPNG画像を反転させて置き換える、とか するとか。

加えて、 Gmail Notify Proがちょっと表示が変だったりします。 アイコンの周りが白っぽくなってますが、これは逆にメニューバーを白くしても 周りがちょっと黒っぽくなります。 PNGファイルを使ってるはずですが透過の部分が何か上手くいってない?模様。

さらにメールの数が、最初のうちすでに読んである物が全然反映されなかったり して、 再インストールとかしても全然駄目でしたが、 暫く使ってたらきちんとすぐに反映される様になりました。

Homebrew doctor

/usr/localを移動させたりもしたのでHomebrewをチェックしてみようと brew doctorしてみると

$ brew doctor
Please note that these warnings are just used to help the Homebrew maintainers
with debugging if you file an issue. If everything you use Homebrew for is
working fine: please don't worry and just ignore them. Thanks!

Warning: Your Xcode (6.0.1) is outdated
Please update to Xcode 6.1.
Xcode can be updated from the App Store.

とか出ますが、6.1はDevelopper登録した場合にのみダウンロード出来るものみたいで まだApple Storeに公開されてるものではありません。

なのでこれを組み込んでる事自体が間違いなわけですが、 取り敢えず暫くはこのWarningは無視で。

brew doctor wrongly shows Xcode 6.1 to be the latest version · Issue #32421 · Homebrew/homebrew

Brew “A newer Command Line Tools release is available” · Issue #32498 · Homebrew/homebrew

Powの再インストールが必要だった

Octopressのテスト表示なんかにpowを使っています。

Octopressでのプレビュー方法

OSアップグレード後、アクティビティモニタで見るときちんと動いてる感じでしたが、 ページを表示させてみようとすると上手く行きませんでした。

以前、昔のMacでMavericksにアップグレードした際もpowが最初上手く動かなかった 覚えもありますが、 取り敢えず再インストールしてみることに。

powはHomebrewでもFormulaが用意されててbrew install powで 行けるんですが、 色々設定をする項目を手作業でやれ、と言った表示が出てきて、 そこに書かれた通りやっても上手くいかなかったりとかして面倒なので 直接powで公開されてるスクリプトを使ってインストールします。

curlを使ったインストールになるので、気にするなら スクリプトを手元に取ってきてから実行する様に。

cURLを使ったインストール方法の危険性

何度か使ったりチェックしたりしてるので大丈夫だろうということでcurlを使って アンインストール&インストール。

 $ curl get.pow.cx/uninstall.sh | sh
 $ curl get.pow.cx | sh

で、きちんと表示される様になりました。 (設定を書き換える所で違うところやアップグレード中に上書きされる所があったんでしょう、多分。)

アイコン

OSの中のアイコンは基本的に全てYosemiteのフラット使用になるので 自分で変更していたものとかも元に戻ります。 Dockのゴミ箱なんかも。

今はDockを常時表示させなくなたので余り気にしない所になりましたが、 下で書いてるLiteIconというアイコン変更アプリがYosemiteに対応する アップデートをすでにしていたのでそれを使ってひと通り変更しなおしておきました。

Macでアプリのアイコンを変更する

MacでDockにあるFinderやゴミ箱アイコンを変える方法

Mavericksの途中から出てきた問題

iTerm2上でHyperSwitchなどが使えなくなったのでターミナル.appに乗り換えた

ここで書いていた問題ですが、Yosemiteにアップグレードしたら元に戻るかな? とちょっと期待してましたが今のところやはりダメな模様。

やはりターミナルだと2バイト文字や特殊文字が絡んだ時の表示が 崩れることがちょっとあるので出来ればiTerm2に戻したいけど戻せない。。。

それから上の中で言うのを忘れてましたが、

Macでアプリを再起動するAppleSCript

ここで作った再起動用スクリプトも効かなくなっています。 これも結局治らなかったのできちんと動く物を別に考えないといけません。

(もしくは両方共結局のところHyperSwitch関連なのでそれ自体を乗り換えるか。。。)

追記: 2015/03/17

セキュリティー関係のアップデートがあったためか、 使える様になりました。 これでiTerm2をHyperSwitchと共にYosemiteで使えます。

MacでiTerm2上でHyperSwitch等が使えない問題が治っていたのでターミナルからiTerm2へ出戻りした

追記ここまで

Ruby1.8が完全に消された

以前、LionからMavericksへアップデートした際に、 AppleScriptの中で使ってるRubyのコードが上手く動かなくなった事がありました。

Mavericksでrequire ‘osx/cocoa’が出来ない

これはMacのRubyのバージョンが1.8から2.0にアップデートされて、 MacのRuby内のCocoa関連のものが色々変更されたからです。

Mavericksには

/System/Library/Frameworks/Ruby.framework/Versions/

に1.8と2.0が存在していて、/usr/bin/rubyでは2.0の方に リンクされていましたが、 直接

#!/System/Library/Frameworks/Ruby.framework/Versions/1.8/usr/bin/ruby

の様に1.8を使う事によってCocoaの関数などを以前と同じ様に使っていました。

これがYosemiteでは1.8のものが完全に消されてしまってコレと同じことが出来ません。

色々試してみた結果、Rubyをわざわざ呼ばなくても同じ関数などを AppleScriptの中で直接使えたので書き換えました。

それについては別にそのうち書きます。

Spotlightが独立して中央に表示されるようになった

追記: 2014/10/24

結構大きな見た目の変化なのに忘れてたので追記。

Splotlightが今まで右上のメニューバーの虫眼鏡付近に表示されてたのに対し、 Yosemiteから中央付近に独立のウィンドウみたいのが立ち上がって表示される様になりました。 表示も大きくなったので見やすくなったと思います。

中央に表示させたいがためだけにAlfredとか入れてる人もいると思うので、 これは結構うれしいところかも。

ただ、出来れば元の右上の表示と選べる様にしておいてくれたらよかったな、と。 (もしかしたら隠し設定で出来るのかも知れませんが。)

あと、Spotlightの検索でBingなど経由での検索なども行う様になっていて、 それを有効にしてるとMicrosoftに検索結果を送ってしまう、とかいうのが少し問題になってるようです。

OS X YosemiteのSpotlightがAppleやMicrosoftにデータを送信しているのがよく分かる動画と、それを止めるシステム環境設定とSafariの設定。

個人情報が騒がれる時代ですが、一方でGoogleとかで検索したりするのは当たり前にしてますし、 携帯で位置情報を使って検索みたいなことも普通にしてるので、 そこを気にしても別に意味ないな、と思うので気になりません。 (Googleは好きだけどAppleやMicrosoftは嫌い、というなら別ですが、でもでは何故Mac、と。。。)

Appleへ送る方を止めるSpotlightの検索候補については 検索精度を上げてくれるものかな、と思うのでそのままにしておきます。

一方、Bing検索の方は、何か検索する時はFirefoxが常に立ち上がってるので そちらですぐ検索するので、これはパフォーマンス落とすだけかな、 と言う理由でOffにしてあります。

追記ここまで

コマンドラインメール(postfix)の設定

追記: 2014/10/26

以前、 Macでコマンドラインからメールを送れるようにする の所で書いたコマンドラインからメールを送るようにするために postfixの設定をしましたが、 Yosemiteにアップデートした後からきちんと使えてなかったことに気づいたので直しました。

Mac Yosemiteでのコマンドラインール設定

追記ここまで

インターネットが遅い?

追記: 2014/10/26

遅いような気がすることはします。

慢性的に遅いような気がするときもあれば、たまに切れる様なことも 多くなった気がします。

家ではWiMAXを使ってますが、この前測った時はこんな感じ。

スマホからテザリングする際の3つの方法での速度を見てみた

サイトに寄っては下りが1Mbps切ってたり、17Mbpsくらいあったり。。。 そんな感じで実際どの位の速さなのか、 位置に凄い依存したり時間に依存したり色々あるので何ともいえないわけですが、 また測ってみたところ、だいたい10Mbpsくらい。 (前に1Mbps切ってたサイトでの測定で)

で、最初は余り気にならなかったんですが、ちょっと気になる様な時もあって 探してみたら、Yosemiteにしたら遅くなった、と言う人もやはり居るみたい。

Fix Wi-Fi Problems in OS X Yosemite

OS X Yosemite インターネットがやっぱり遅い - DailyLego

これらのとこでは、ネットワーク設定を削除してみるとか、IPv6設定を無効にしてみる、 とか色々ありますが、ひと通りやってみた感じそれ程改善は見られませんでした。。

というよりも、そもそもそれ程常に遅くなってたわけでもないので、 たまに電波が悪かったりするときに気になってただけかも知れません。

ということで、一応上のサイト達にあるような対処法があること位は知っておいて 取り敢えず様子見、位が良いのかも知れません。

追記ここまで

このアプリケーションで開く、が遅くなった

追記: 2014/10/26

ファイルを右クリックして出るこのアプリケーションで開く で表示されるアプリケーションリストの表示がちょっと遅くなりました。

と言っても1秒もかからないのでそれ程気になるものでもないですが、 同じ様な事を言ってる人も居るのであるにはあるみたいです。

MacOS X Yosemiteにアップグレードして発生した不具合についてメモ saketorock’s blog

追記ここまで

リストがMavericksから引き継がれてる事が悪いのかもしれないので、

Macの右クリック:メニューが開くのが遅いAGE OF INDEPENDENCE!!

に従って、

~/Library/Preferences/com.apple.LaunchServices.plist

を移動させてみましたが、その後再起動とかしてもこのファイルが再生されず。

見てみると

~/Library/Preferences/com.apple.LaunchServices/com.apple.launchservices.secure.plist

というファイルがYosemiteにアップデートされた日付でできていたので、 こちらに移ったっぽいです。

これを一度バックアップを取って移動させて、一度再起動したら 新たに同じファイルが作られていたのでこちらはきちんと使われている感じ。

一度クリアした後に右クリックで このアプリケーションで開くへポインタを持って行くと、 初回はリストが用意されてないので時間がかかりますが、 2回目からはそれなりにすぐに表示されます。

ですが、まだ取得中と一瞬出ることはあるし、完全に速くなったか、と言ったら そうでもありません。

これやってみて思ったのは、Yosemiteにしてからこのリストの場所が変わった時、 Mavericksからの設定は引き継がずに新たにリストが作られたので、 最初にこのアプリケーションで開くをクリックした際には結構時間がかかって その印象が強かったのかな、と。

Mavericksの際には取得中とか見ることは殆どなかった気がしますが、 その分Yosemiteでは毎回きちんとアプリをチェックしてたりするのかもしれません。

いずれにしろ、コレに関しては特に上のファイルを変更してみても 変わらない(ファイル自体がYosemiteと共に出来た) 感じです。

Yosemiteの高速化等

追記: 2014/11/2

Yosemiteの高速化等

追記ここまで

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  1. メニューバー関連で見てたもの:

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« Travis CIのテストの中でGitHubのレポジトリへpushする YosemiteからRuby1.8が削除されたのでAppleScriptでのウィンドウのサインズ変更の取り扱いを変更した »

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