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Evernote_200_200

先日、使用条件が色々と変更され、無料のベーシックユーザーは 端末2台までとしかリンク出来ない様になった Evernote ですが、 8月7日までのキャンペーンでプレミアムが半額の2600円/年で入れるということなので 試しに1年使ってみることにしました。

Evernote プレミアム

Evernote ベーシックを無料で入手するか、プラス版またはプレミアム版にアップグレードできます。 Evernote

無料のベーシック版と違う点として、

  • 同期の端末数制限無し(プラスでも可、ベーシックでは2台まで)
  • 月間アップロード容量10GB (ベーシックでは60MB、プラスでは1GB)
  • ノートサイズ200MB (ベーシックでは25MB、プラスでは50MB)
  • オフラインノートブック(プラスでも可)
  • メールでノートを作れる(プラスでも可)
  • PDF内の文字を検索
  • Office文書の中を検索
  • PDFに注釈を挿入
  • ノートの履歴を閲覧
  • 関連するノートや記事を閲覧(コンテクスト)

といった所。

間にプラスというプランもありますが、これは3100円/年で、 今回キャンペーンをやってるプレミアムより高くなってしまうので 今申し込むならプレミアム一択になります。

端末制限

やはり今となっては最大の違いは端末制限だと思います。

今、主にMacとスマホで使ってるのでこの2台は必須。 加えてWindows機もMacとは別の所で使っているのでこれにも入れたい。

Web版は制限無く使えるのでWindowsではWeb版を、と言うのもありですが、 やはりEvernoteは中から検索でパッと探すことが出来る、と言うのが一つの大きな特徴だと思うので、 デスクトップ版が入ってないとそれが出来ず意義が半減されてしまいます。

容量

容量に関してですが、一時期プレミアムで無制限になったりもしてましたが 大量バックアップ等に使う様な人も出てきてプレミアムでも10GBに制限、という事になっています。

バックアップの様な使い方はそもそもユーザガイドラインで禁止されているので ヘタするとアカウントを削除されてしまうかもなのでそのような使い方はしないように。

ユーザガイドライン Evernote

ですがノートの数の制限がプランに依らず100,000なので、 ノート一つの容量制限を考えると 結局のところ最大20GB弱が全体の容量制限になります。

Evernote のシステムにはどのような制限がありますか? – Evernote ヘルプ&参考情報

なので2ヶ月連続でアップロード制限一杯に新しいノートをアップロードすれば それ以上出来ない状態になってしまうのでちょっと注意が必要かも。

追記: 2017/07/21

なんかものすごい計算間違えしてましたが、 200MB*100,000=20,000,000MB~20,000GB~20TBなので 2000ヶ月(~167年)程Maxで入れ続けられる事になりますね。

ベーシックでも2.5TB。

なので実質的に一月に入れられるMax容量を入れても一生大丈夫ということですね。

ひっかかるとしたら10万枚のノート数の制限だけです。

もしどうしてもひっかかってしまったら 大概は小さいサイズのノートなはずなので 複数のノートをまとめるなりして数を減らせばよいかと思います。

追記ここまで

無制限、となってた時にもこのノートの数の制限はあったみたいなので 実は今と比べてもそんなに問題なかったのでは?という感じもするんですが。

60MBだと流石に気をつけてないとたまに月間容量に達してしまいますが、 10GBだと普通に使っていれば気にせず使える様になります。 (気にする様な容量をアップしているのであれば上に書いた総量の制限の方がよっぽど問題になってきます。)

ノート一つの制限が25MBから200MBになるのは結構良い所です。 特にPDF/Office内検索とかが出来る様になるのでこれらもバンバン載せたいところですが、 最近のものだと簡単に25MBを超える様なものもあるので。

オフラインノートブック

デスクトップ版はそもそも全てのノートをローカルに同期しているので オフラインでも勿論使えます。

この機能は特にモバイルアプリでのものを指しています。

モバイル端末にオフラインノートブックを設定する方法 – Evernote ヘルプ&参考情報

オフラインノートブックとは? - Evernote日本語版ブログ

ただ、ノート単体であればそれをオフラインになる前に一度開いておけば キャッシュとして残るのでオフラインになっても見ることが出来ます。

オフラインノートブック機能はこれとは別に、ノートブック単位で 端末にノートをダウンロードしておく機能になります。

オフラインでも使いたいものに関して、そのノートブックに入れておけば 特に気にせずともオフラインになっても見れる様になります。

利用するのは海外旅行とかでネットワークから遮断される可能性が大きい時だと思いますが、 特に必要な物であれば直前に確認とかして開くと思うのでやっぱりそれ程必要かな?と思う所も、な機能。

メールでノートを作成

以前はベーシックでも使えてたものですが、昨年から上のコースのみのものになっていました。

ベーシックで使えてた頃にスクリプトを使ってコマンドラインから ファイルをEvernoteに簡単に送れるようにしていて、 これがメモをコマンドラインで作業しながら送ったり、ちょっとしたスクリプトやらsnippetやらをメモとして残しておくのに 便利だったのでよく使ってました。

無ければ無いで直接Evernoteに書いたりしてましたが、 あるならあるでやっぱり便利かな、という機能。

まあ、IFTTT とか使うと直接Evernoteにメールで送れないとしても 送ることは可能だったりするので、この機能だけのために アップグレードする必要はないと思いますが。

PDF/Office文書の中を検索

Evernoteをメモの集合としてみて、特に検索してほしいものを探す、 と言う用途で使ってる場合にはこれらの機能はかなり有用なものだと思います。

上にも書きましたがノートのサイズも大きく出来るので、 PDFやOfficeのファイルもどんどん入れていけます。

これまで、PDFとかもEvernoteに入れてはいましたが、 検索出来ないので必ずノートのタイトルやタグなどで 簡単に検索出来る様にしておく必要がありました。

ただ、中の細かいワードとかだとひっかかりません。

ちょっと検索してみましたが、今までだと探せなかったPDFファイルとかも 見つかるようになっていてやっぱり便利だな、と。

今後、PDF/Officeファイルを積極的にアップロードしていくことになると思いますし 更に便利になるかなと。

PDFに注釈を挿入

必要なら直接PDFに書き込むのでEvernote上だけでやる必要はあるか?という気はします。

ノートの履歴を閲覧

ノート履歴を表示して使用する方法 – Evernote ヘルプ&参考情報

プレミアムの機能の中で一番欲しかったものです。

Evernoteはデスクトップ版だとノートを開いた時点で編集可能になってるので ただ見るだけのつもりがいつの間にか一部変更してしまっていて、 次見たら一部消えていた、なんてこともたまーにあります。

そうでなくてもやはりバックアップ的な履歴の確保は非常に嬉しいものです。

履歴で見れるものはその履歴を新たなノートとしてインポートすることが可能になっています。

プレミアムにしてから履歴を見てみましたが、 履歴自体は最初から、かどうか分かりませんが、確認した限り、 2013年とかの履歴も残っていて、 プレミアムにする前の履歴も残っている様です。

なので、大事なノートを編集して元が分からなくなってしまった!と言う場合に 一月だけでも一時的にプレミアムにして履歴を使って元のノートを取り戻す、 なんてことも結構ありなんじゃないかな、と。

コンテクスト

ノートを情報豊かにする「コンテキスト」 – Evernote ヘルプ&参考情報

ノートの最後に関連するノートが表示されます。

あっても良いかな、といった程度ですかね。

他のアプリ等との比較

現在Evernoteの代用品として一番言われているのが MicrosoftのOneNoteです。

OneNoteはOneDriveにノートを保存するので容量制限はOneDriveの制限になります。 (もちろんOneDriveに直接入れたファイルと合わせた総容量に関して。)

ちょっと使ってみた感じ、特に大きな違いとして

  • 端末制限
    • Evernoteは無料版だと2台まで。有料版だと無制限。
    • OneNoteは無料で無制限。
  • 容量制限
    • Evenoteは月間アップロード制限(プランごと)、1ファイルの制限(プランごと)、全ノート数10万の制限。
    • OneNoteはOneDriveの容量による(無料で5GB)。1ファイルのサイズはOneDriveの制限の10GB?
  • ノートブック、タグ、セクション
    • 共にノートブックという単位でノートを管理。
    • Evernoteにはノートごとにタグを付ける機能がある。
    • OneNoteにはノートブックの中にさらにセクションという単位でノートを分ける機能がある。
      • Evernoteにもノートブックを入れ子にできる機能があるのである意味このセクション機能の代わりにはなります。
    • Evernoteは取り敢えずInboxに入れてからタグなりノートの割り振りをすれば良い、探す時は検索で、と言う感じ。
    • OneNoteはノートの作成時にきちんとセクションまで含めて割り振って決めて探す時はセクションから拾って、と言う感じ。
  • パスワード保護
    • Evernoteはノートの中の一部をパスワード保護して隠すことが出来る。
      • モバイルだとアプリ自体をPINロック化することが可能。
    • OneNoteはノート内の一部とかをパスワード保護出来ない。
      • OneNoteではノートブックの下にセクションという区切りがありその中にノートを入れる。
      • このノートブックのセクション毎にパスワードをかけられる。
  • Webクリップ機能
    • Evernoteは元Clearlyな機能のページをテキスト中心にシンプル化した状態で記録出来る。
  • モバイルのオフライン利用
    • Evernoteは有料コースでノートブック毎にオフライン化可能。
      • ノート単位なら一時的にキャッシュしておいて見る事は無料でも可能。
    • OneNoteは基本全てローカルに落としてきてオフライン利用化。(逆に言うとモバイルでも端末の容量を常に使う。)
  • ノートの書き方
    • OneNoteではPowerPointにテキスト範囲を貼り付ける様に、ノート中どこでもテキストを貼り付けられる。
      • Google Keepも同じような感じ。

な所でしょうか。 後はデスクトップ版、モバイル版の使い勝手、というところになりますが、 今のところは慣れてる、とうことで圧倒的にEvernoteが使いやすいですし、 評判的にもEvernoteのがアプリは優れてる、と言った感じみたいですがそのへんは人によるかと。

ざっと書き出してみましたが、ちょっとしたノートに使うのであれば 正直あまり変わらないかな、と思います。

目に見えて分かるのは台数制限と容量制限とかでしょう。

後は使い方次第、といった所です。

Evernoteでこれまで一部テキストの暗号化とかよく使っていたのと、 やはり元々の思想的な所で、取り敢えずメモを入れておいて検索するもの、 という感じのところがEvernoteに残る理由かな、と個人的には。 (検索云々は実際にはOneNoteでも普通に全ノート検索出来るし違いはそれ程ありませんが。)

他のアプリとしては上にもちょっと 出てきたGoogle Keepとか。 こちらはデスクトップ版アプリがありませんが、 Google的にWebで便利に使えます。 (モバイルにはアプリあり。)

Google Keepの使い方としては短期的なメモ書きというか、 タスクリストとかリマインダ的にメモを残しておいて 全体のリストをぱっと見る、的な感じがします。

勿論検索とかもできるのでEvernote/OneNote的な使い方も出来ますが、 ちょっと毛色が違う感じがするので 乗り換え、というよりは必要なら使い分け、といった感じ。

後は Simplenoteとか。 こちらはEvernoteのテキストのみ版的なもの。 テキストのみに絞っているので非常に軽量です。

もし、テキストのみのメモに使っているのであれば Evernoteよりも使いやすいものかもしれません。

場合によっては使い分けても良いかも。

まとめ

移行するのがめんどい、というのもありますが、 とりあえず1年のプレミアムになって、 Evernoteをしばらく使い続けることにしました。

プレミアムの値上げがありましたが今回はキャンペーンで半額で、 来年もキャンペーンをやるかどうか分かりませんが 昨年もキャンペーンをやってたりもしたのでまた安くなるかもしれません。

プレミアムにして実際に使ってみて、やはり一番便利だな、と思うのは 履歴が見れることでした。

散々使ってるものなので、年数千円程度なら払っても良いかな、という感じで。

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